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イカとクジラ (2005)

THE SQUID AND THE WHALE

監督
ノア・バームバック
  • みたいムービー 215
  • みたログ 995

3.39 / 評価:214件

なんとも愛らしきクズ家族。

  • hik***** さん
  • 2021年9月3日 19時19分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

とある一家の崩壊を、生々しくもコミカルに描く。
「アメリカン・ビューティー」に近いが、あれのような芸術性は無く、寧ろひたすら淡々と描いている。

私は先に「マリッジ・ストーリー」を鑑賞済みだったので(個人的には大傑作だった)、すぐにピンと来た。これぞ同じノア・バームバック監督らしい節回しなのだと。

この一家、見れば分かるが本当に救いようがないほど、どうしようもない家族なのである。
余りにも哀れすぎて、それが逆に可笑しくて、愛らしく思えてくる。

夫婦や親子の衝突の傷みは辛辣で、思春期の子供の苛立ちや葛藤、その行き場の無い怒りをぶつけるかのような性の衝動は生々しい。
とにかくあらゆる要素を赤裸々に描いており、しかしコメディとして描いているのが絶妙なのだ。

どうしてこんなのが脚本賞(ノミネート)?、と首を傾げる人もいるかもしれない。
さして山場も無く、オチらしいオチも無く終わってしまう。

しかし、だからこそ逆に心に残るのだ。所謂「あー、面白かった」で終わる映画との決定的な違いがここにある。
確かに人を選んでしまうかもしれない。しかし本編だけで完結してしまう映画が多い中、こう言った映画作品は貴重だと思う。なので私は本作のような映画を支持したい。

何よりこんなデリケートな内容を、エンドロールを除くとたったの74分という映画作品にあるまじき短さで描いている。
これだけでノア監督がいかに手練れなのかを証明している。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 悲しい
  • コミカル
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