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イカとクジラ (2005)

THE SQUID AND THE WHALE

監督
ノア・バームバック
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3.39 / 評価:213件

解説

アカデミー賞で脚本賞にノミネートされたほか、各映画賞を席巻したヒューマンドラマ。作家同士の両親の離婚を機に、父と母の家を往復する生活を余儀なくされる兄弟の心情をつづる。監督は『ライフ・アクアティック』の脚本家ノア・バームバック。出演は『グッドナイト&グッドラック』のジェフ・ダニエルズ、『ミスティック・リバー』のローラ・リニーら。シリアスな状況を独特のユーモアでくるんだ監督の語り口と、実力派キャストによる繊細(せんさい)な名演が見どころ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

かつては人気作家だったが今は落ち目のバーナード(ジェフ・ダニエルズ)と新進気鋭の作家ジョアン(ローラ・リニー)の夫婦、は離婚を決意した。そのため、2人の子どもで、16歳のウォルト(ジェス・アイゼンバーグ)と12歳のフランク(オーウェン・クライン)は、父親と母親の家を行き来するややこしい生活を余儀なくされる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「イカとクジラ」オフビートな話術に舌を巻く、おそろしく知的なトラジコメディ

 1980年代NYブルックリンを舞台に、両親の離婚という大問題へ直面してしまうどこかいびつなインテリ家族を、文学&ロック&映画の引用をちりばめながらリリカルに物語る、おそろしく知的なトラジコメディ。「ウッディ・アレンの再来」といわれるノア・バームバック監督のオフビートな話術に舌を巻いた!

 タイトルは、監督の分身である一家の長男が見ていられない恐怖の対象としての、米自然史博物館にある巨大ジオラマ「イカとクジラの格闘」のこと。すなわち、傷つけ合い別れていった父と母のことを暗示している。くんずほぐれつの情景はセックスをも連想させ、思春期の子どもたち2人は恋やセックスにトラウマをいだく。そんな具合に、ギミックやプロットが幾重にも配された脚本は最高のできばえだ。ローラ・リニー演じる知的な母親はいつもどおりだが、この悲喜劇に笑い薬を盛るのが、ジェフ・ダニエルズ演じる父親だ。その「ダメおやじ」ぶりにクスクス笑いが止まらない。インテリで文学や映画の知識は人一倍なのに、わが子や妻相手にテニスの真剣勝負を挑んだり、うまく社会となじめない。救急車に駆けつけてくれた元妻にやさしい言葉もかけられないのに、「勝手にしやがれ」のラストシーンのセリフを言うのは忘れない。バームバックの才能は相当なものだが、次回作が試金石になるだろう。(佐藤睦雄)

映画.com(外部リンク)

2006年11月30日 更新

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