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上映中

ゲド戦記 (2006)

TALES FROM EARTHSEA

監督
宮崎吾朗
  • みたいムービー 267
  • みたログ 5,533

2.34 / 評価:7906件

不当に低い評価。エンタメではなく経典です

  • kum***** さん
  • 2020年8月14日 0時43分
  • 閲覧数 1541
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

初めてゲド戦記観てきた。

心が揺さぶられた。泣きそうになった。初見だが私にとっては間違いなく記憶に残るジブリ映画になった。以前の私だったら、ろくに理解できずに「やっぱジブリは駿じゃなきゃ」とか言いながら、つまらない映画の烙印を押したかもしれない。しかし今の私の心にはズバズバと入ってきた。人間の心の闇を描いた作品。この映画にエンタメを期待してはいけない。ゲド戦記は経典だ。己と向き合うための物語だ。

Yahoo!映画の評価★2.3は、私が通常絶対にスルーする「駄作判定」スコアだが、そんな映画を観たいと思ったのは、たまたま2020年6月にNHKで放送されていた「こころの時代~宗教・人生~」という番組で、45年前に原作を翻訳した清水眞砂子さんのインタビューを見たからだった。

1968年に出版され、まだ日本語に翻訳されていなかったゲド戦記に高校の英語教師になって9年目に出会った清水さん。その内容にすっかり夢中になり「これを訳さないで死んだら絶対後悔すると思った」という。日本の人にも広く届けたい、伝えるべき物語だと思ったのだろう。実際3年がかりで1冊目を翻訳したらしい。3年で1冊とはものすごい執念である。

ゲドは魔法使い(Wizard)だ。しかし映画の中では「大賢人」と言われている。これは清水さんの翻訳が生かされている。1970年代には既に日本語のなかで「魔法使い」のイメージが出来上がってしまっていた。とんがり帽子をかぶって魔法の杖を持ち、黒いマントに身を包んで箒にまたがる女性、おそらくそんな風に。でもゲドはそういう人じゃない。そう感じた清水さんはwisardを「wise(賢い)+ard(人)=賢人」と訳した。こういう作業を3年かけて一つ一つやったのだ。作品への愛なしでは成し遂げられない偉業である。

ゲド戦記が読むに値する物語だと確信できたので、これから33年にわたって紡ぎだされた原作のすべてを読破したいと思う。

あまりにも不当に低い評価を少しでも上げたくて、ここにコメント残したことないのに初めて感想書きました。

14年前につまらないと一蹴した人たちも、人生の山と谷を経験して大人になった今、もう一度観てみていただきたい良作です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • 泣ける
  • 勇敢
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