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古畑任三郎ファイナル ラスト・ダンス (2005)

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4.01 / 評価:93件

本当は三谷と田村版古畑のラストダンス

先に前置きだが、今年の6月の金・土曜日に2週に渡ってフジテレビのゴールデン・プライムタイムに、2006年正月に放送された「古畑任三郎ファイナル」と「古畑中学生」が放送された。


視聴率は15%台と振るわなかったものの(だが終了後三谷さんと演出の河野さんの当時を振り返る対談は良かった)、2006年正月では3夜連続ほぼ30%台と国民的人気を博し、スポーツ紙やネットを中心に話題になった。そういえば当時放送終了直後、ヤフオクでスタッフ用台本が一時数万円で取引されていたことが思い出される。


話を戻して、脚本家三谷幸喜さんやフジはこれを今後の古畑シリーズの布石にしたいと考えているようで、もう具体的な構想・キャストの選出が進んでおり、来年何かアクションを起こすのはほぼ間違い無い。


でもその古畑を演じる田村正和さんはもうやらないと断言しており、どうも中学生から警視庁に就職するまでは別の人間が役を担う率が高いようなので、古畑ファンの私としては甚だ残念で、彼のアクみを代行できる人はいるはずがない。「古畑中学生」も全体的に悪くは無かったが、やはり視聴率が示すとおりの結果が事実である(ちなみにお決まりの冒頭シーンでのみ田村は出演している)。


年齢設定で無理があるしとても大変だろうが、やはり田村さんに無理してもらうしかない。三谷さんも今だそう思っているそうだが、現状ほぼ役での復帰はないらしい(何らかで係わることはありそうだが)。


話を本作に戻し、ファイナルのファイナルにふさわしく、舞台設定は東京で、しかもフジテレビも使われている。しかも三谷さん自身を投影したように、犯人の職業は誰もが憧れるテレビの人気脚本家でしかも双子の姉妹Duo。犯人・被害者もこの2人でまかなわれている。全体をとおしてゴージャスな設定である。


ギミックも満載で、冒頭から名優小日向文世さん演じる「鬼警部ブルガリ三四郎」の試写会から始まるり、今泉モドキ(もちろんファンご期待の本家今泉もハッスルしまくる)も出ている。今回は三谷・古畑を二重投影した構成力がニクいし、意気込みがスゴい。ちなみに冒頭おなじみの古畑が説明する犯人像の口調は、今までで一番トーンが暗く、シリアスである。


今回一番の見所と私が思うのは、古畑と犯人加賀美京子(大野もみじ)との関係。まるで全編通じて刑事と犯人の許されざる愛が、テーマとして底辺にあるように感じられた。
それは三谷さんが好きな中森明菜さん(第一回犯人小石川ちなみとして出演し今回でも話題に出る)との話に重なるようにも見える(このエピソードは後にわかったことだが)。


演出的にも、演じた松嶋菜々子さんの美しさを際立たせる感じであり、最後松嶋の悲しみの涙で締めくくる最後は見事(BGMの絶妙な挿入で不覚にも涙してしまった)!松嶋さんは演技面において賛否両論が激しい役者だが、私が思うに、泣かせたら今のところ右に出る女優はいないとこのとき確信したし、最後の犯人が彼女がふさわしかったのは正しいキャスティングだ。


本作はエンターテイメントとしては私は極上品だと思うので、まだ観ていない方はお勧めしたいし、ウィキペも覗いてみる制作秘話もありと楽しいと思う。またあらためて三谷さんはテレビで真価を発揮する方だとも感じられた。

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