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マンダレイ (2005)

MANDERLAY

監督
ラース・フォン・トリアー
  • みたいムービー 125
  • みたログ 451

3.63 / 評価:120件

アメリカという国

  • cucumber さん
  • 2013年9月21日 14時23分
  • 閲覧数 730
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

うす暗い大きなセットの中に骨組みだけの建造物が無造作に配置されている。この衝撃的な舞台演出は、前作の「ドッグヴィル」(2003)でその効力を実証済み。その続編となる本作で、監督はまたしてもアメリカ社会の明と暗を実験観察するかのような映画を作りました。

今回のテーマは、アメリカの奴隷制度と自由です。8つのチャプターから構成されるストーリーは、ミステリアスな雰囲気と悲劇的な色合いを出しながら展開していきます。背景はありません。地面に書かれた文字や透明な壁も、必要最低限の仕切りでしかありません。しかし、空虚な舞台で立ち回る役者たちにはそれぞれに個性があって、それらが作品の背景になっているかのようです。脚本の素晴らしさを痛感します。監督の挑戦心と映画の新境地を堪能できる作品だと思いました。

補足ですが、主人公のグレース役はニコール・キッドマンからブライス・ダラス・ハワードになりました。ギャングの娘としてはすごく庶民的な印象ですが、今作では上品なニコール・キッドマンよりも素朴な魅力のあるブライス・ダラス・ハワードの方があっている気がしました。白人のアメリカ国民を代表して、奴隷制解除の良い面だけを盲目的に信じる彼女の姿に、監督のアメリカという国に対する興味と深い考察からくる批判的な視線が注がれていると思いました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 不気味
  • 知的
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