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the EYE 2 (2004)

THE EYE 2/見鬼2

監督
オキサイド・パン
ダニー・パン
  • みたいムービー 17
  • みたログ 92

3.23 / 評価:26件

仏教的ハッピーエンド

  • ultra_kandenchi さん
  • 2007年3月20日 22時43分
  • 閲覧数 175
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

マタニティ・ホラーと言えばやはりポランスキーの「ローズマリーの赤ちゃん」なわけで、この作品も当然あれをかなり意識してるわけですが、監督がタイのパン兄弟ですから、オリジナルのアイデアとしてというよりも非常に自然に「ブッディズム」を持ち込むわけです。

すなわち「転生」ですね。

妊婦の周りには「転生」希望の幽霊たちがつきまとっていて、自殺未遂の臨死体験で霊が見えるようになってしまったスー・チー(台湾出身)が香港の大都会をおびえながら彷徨うという趣向。

最後は仏教的にはハッピーエンドなんじゃないでしょうか。彼女はいろいろやったけど結局何もしなかったと同じことでしたね。でもそれが無意味かというとそうではなくて、霊的に進化したというか、仏教的には解脱に近づいたわけです。
「ローズマリーの赤ちゃん」の仏教的解釈とも言え、私はなかなか面白いと思いましたよ。



幽霊の映像面の描写は黒沢清の「回路」の影響が大きいようですが、アップの多用や意図的なピンボケ(フォーカスずらし)とかパン兄弟らしいテクニックもいろいろ入っています。ピンボケのところに映っているものがよく見ると人の顔っぽかったりして、効果的だし、CGの使い方もこなれていて達者です。
ワンカットで撮られた飛び降り落下シーンも「回路」で見た覚えがあります。


前から思っていたんですが、スー・チーというキャラクターは細身だけど、どこかたくましいんですよね。どんなにひどい目にあおうが泣き叫ぼうが、ふてぶてしさのようなファイティング・スピリットありありの雰囲気を感じさせる人で、あんまりかわいそうに思えないです。
不倫の地獄だろうが幽霊の意地悪だろうが、この人なら生き延びてしまうに違いない、となんとなく全幅の信頼?を置いてしまいたくなります。

「どうして私がこんな目に...」と泣き出すシーンで、思わず「それはあんたが不倫したからだろ!」って口に出して突っ込んでしまいました。

詳細評価

物語
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