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やわらかい生活 (2005)

監督
廣木隆一
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3.27 / 評価:182件

解説

『ヴァイブレータ』の監督・脚本・主演トリオ、廣木隆一&荒井晴彦&寺島しのぶが現代女性のリアルな姿を描いた人間ドラマ。第96回文學界新人賞を受賞した芥川賞作家である絲山秋子の「イッツ・オンリー・トーク」を原作に、うつ病のヒロインと4人の男たちとの風変りな関係を軽妙なタッチで描く。主演の寺島しのぶが39歳の孤独なヒロインを自然体で演じたほか、豊川悦司、松岡俊介、田口トモロヲ、妻夫木聡ら個性派俳優らの名演が光る。デパート屋上の観覧車や商店街の居酒屋など、舞台となった蒲田の町の雰囲気が味わい深い。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

優子(寺島しのぶ)は、一流大卒、大手企業総合職とキャリア街道を進みながらも、両親と親友の死をきっかけにうつ病になってしまう。しかし趣味のいい痴漢に出会うったことで生活が一変し、楽しい日々を送っていた。そんなある日、福岡から従兄の祥一(豊川悦司)や、元同級生でEDの都議や鬱病のヤクザらが集まってきて……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)「やわらかい生活」製作委員会
(C)「やわらかい生活」製作委員会

「やわらかい生活」頑張りすぎない、ゆるゆるライフもいいもんです

 80年代後半、一流大卒→総合職でバリキャリ(死語!?)まっしぐらな女性たちが登場した。寿退職なんてケッ、てなガッツで働いていたものの、努力が報われないこともしばしば。その後、女性の「私探し」が始まったのも当然の流れだろう。

 寺島しのぶ演じるヒロイン・優子は、「私探し」の真っ最中だ。両親の死をきっかけに躁鬱病になり、一流企業を退社。金無し、職無し、男無しの崖っぷち女が何をしているかというと……出会い系サイトで知り合った中年男と痴漢プレイを楽しみ、立ち上げたサイトにアクセスしてきたうつ病のヤクザと語り合う。また大学時代の友人にED告白され、浮気相手にも捨てられた従兄弟に押しかけられ。ダメ人間たちとの関わりで、自身のダメな部分と向き合おうとする優子が実に健気だ。一見あっけらかんとしているが、内面は激しく葛藤する優子は難役だが、寺島が演じたことでリアルさが生まれたといっても過言ではない。

 心に溜まったオリを取り除きながら、優子は孤独をも受け入れ、頑張らなくてもいいと気付いていく。やさぐれた風な優子をはじめオフビートな登場人物がそこはかとない可笑しさと哀しみを生み、ゆるゆるで生きるのもありだと思わせるのだ。(山縣みどり)

映画.com(外部リンク)

2006年6月8日 更新

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