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記憶の代償 (1946)

SOMEWHERE IN THE NIGHT

監督
ジョセフ・L・マンキウィッツ
  • みたいムービー 1
  • みたログ 8

4.33 / 評価:6件

正体不明のままのキス

  • 文字読み さん
  • 2009年10月19日 0時54分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

1946年。ジョセフ・L・マンキウィツ監督。戦争で記憶を失った男が自分は何者なのかを探し出す話。戦地の病院で目を覚ますとぼんやりと一つの電灯が見え、自分の名前を呼ばれるがそれが自分の名前とは思えない、という導入がすばらしい。記憶喪失と生まれ変わりのテーマを扱う映画は常に、誰もがこの世に名づけられて生まれ、知らぬ間に「私」を引き受けている、という現実の不思議さに迫っていきますが、この映画もそのパターンです。アメリカの第二次世界大戦の復員兵がほとんど生まれ変わりのような体験をしたこともよく分かる。

しかも、探っているうちに自分の名前とされるのが偽名であったり、大金がからんだ殺人事件に関係していたりすることが分かり、どんどん正体が分からなくなる。すばらしいのは、何者とも分からない主人公を好きになる女性との暗闇でのキス。正体など分からなくても恋は生まれる。

さらに、自分探しは自分宛の「手紙」がきっかけだが、先回りして妨害しようとするグループは「電話」を使うというメディアの使い分けとか、自分を探すことが自分に手紙を出した友人探しになり、その友人探しの過程で女性と出会い、刑事と出会い、黒幕と出会い、というナゾがナゾを呼ぶ展開とか、申し分ないです。単なる言葉遊びや単なる恋の戯れと思っているときちんと後でつながっている。きっちりした映画です。

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