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トランスアメリカ (2005)

TRANSAMERICA

監督
ダンカン・タッカー
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4.13 / 評価:217件

解説

女性の心を持ちながら、体は男性として生まれた主人公の葛藤をモチーフにしたハートフルな人間ドラマ。愛を忘れてしまった親と愛を知らない息子の複雑な関係を、新鋭監督のダンカ・タッカーが、彼らのアメリカ大陸横断の旅を通してたおやかに描き出す。人気TVドラマ「デスパレートな妻たち」の“女優”フェリシティ・ハフマンが、女性になる手術を待つ“中年男”にふんし、夢と親心の間で揺れる“ヒロイン”を好演している。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

男性であることに違和感を持つブリー(フェリシティ・ハフマン)は、肉体的にも女性になるため最後の手術を控えていた。そんな“彼女”の前に、突然トビー(ケヴィン・ゼガーズ)という少年が出現。彼はブリーが男だったころに出来た息子であることが判明するが、女性になりたい“彼女”は彼を養父の元へ送り返そうとする……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「トランスアメリカ」主演フェリシティ・ハフマンが出色

 「トランスアメリカ」で大きな注目を浴びるのは、女優のフェリシティ・ハフマンだろう。彼女は、女性になる手術を控えた男性という役柄に挑戦し、ユーモラスで説得力のある人物像を作り上げた。しかし、この主人公ブリーの存在感は、ダンカン・タッカー監督の鋭い洞察に満ちた脚本の賜物でもある。

 ブリーは、手術費を稼ぐため、レストランの皿洗いとテレフォンアポインターを掛け持ちしている。それはどちらも他者の目に触れない仕事であり、彼女には友だちもいない。彼女は、見えない存在となり、完全に女性になったら、過去を捨て、ゼロから人生を始めようと考えている。その姿勢は息子のトビーと対面しても変わらないが、ふたりの旅はブリーを、実家=彼女が男だった世界に導く。

 その家族、特に母親とのやりとりからは、ブリーが見えない存在になった原因が見えてくる。かつて息子を自分の思い通りにできなかった母親は、今度は孫を思い通りにしようとする。そして、実家からニューヨークに飛び出したトビーは、実家からロサンゼルスに飛び出したブリーを理解する。タッカーは、性同一性障害を特殊な体験としてとらえるのではなく、他者から理解されない人間の不安や孤独を細やかに描き出しているのだ。(大場正明)

映画.com(外部リンク)

2006年7月20日 更新

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