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マッチポイント
2006年8月19日公開

マッチポイント

MATCH POINT

PG121242006年8月19日公開

hik********

5.0

映画史上、まれに見る皮肉的な結末。

往年は大スターだったが、プライベートで大問題を起こし、作品の質も落ちていた頃のウディ・アレンが、久々に生み出した傑作。 アレンの復活的な作品となった。 とは言え、評価は賛否両論…というか、大嫌いという感想の人が多数だと思う。 主人公・クリスはまさしく「女の敵」という人物像のクズ・オブ・ザ・クズ男で、序盤〜中盤は、いかにも昼ドラ的などろっどろの泥沼話。 なんとなく、まるでアレン当人のダークサイドを投影したかのようにも思える。 そして極め付けは、この結末である。「皮肉」という言葉がこれほど当てはまるもの結末も珍しい。誰もが絶句するような結末である。 冒頭のテニスボールの比喩が見事に生きてくる。 人はあまりにも異常すぎるものを見ると逆に笑けてしまう、と言うことを聞くが、本作などまさにそういう映画である。 最悪のブラックユーモアをこれでもかと詰め込んだ、人生の悲喜劇の皮肉。 アカデミー賞では脚本賞の候補に挙がったのも頷ける最悪の傑作である。

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