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放郷物語 THROES OUT MY HOMETOWN

kiy********

5.0

ぜひぜひ、観てほしいッ!!

この作品が公開されているユーロスペースでは、お隣で「運命じゃない人」の受賞後凱旋上映が行われていました。 奇しくも、本作も群像劇。「運命じゃない人」のケレン味たっぷりのエンタテインメントとは真逆で、“静かな草原の風”のような映画ですが、なかなかどうして、しっかり魅せてくれます。 監督の飯塚健さんは、まだ27歳の若手ながら、抑制の効いた演出で同じ町で暮す人々の心の旅立ち(成長)=放郷(故郷から旅立つという意の監督の造語らしいです)をさりげなく交錯させながら描いていきます。 まだ高校生で初主演の徳永えりちゃんの瑞々しい演技と、安藤希ちゃんのどこかアンニュイで惚けた掛け合いは観ていて笑みが溢れます。 大人の物語は、金子昇、奥貫薫、西岡徳馬、山田辰夫、田山涼成と映画にテレビに活躍する個性派演技陣が、これも各自出過ぎずに演じているのがまた好感。 ラスト近くに流れる矢野真紀さんの「夜曲」が心に滑り込んできて、心地よい感動が残りました。 春の夜、心地よい余韻に浸りながら、渋谷の町を歩くのに最適な一本だと思います。 ただ、レイトショーに適した題材かどうかが疑問で、どうしても客足が伸びないようです。 こういう映画、もっともっと観てもらいたいな!!!

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