レビュー一覧に戻る
トンマッコルへようこそ
2006年10月28日公開

トンマッコルへようこそ

WELCOME TO DONGMAKGOL

1322006年10月28日公開

koy********

5.0

ネタバレ笑って怒って泣いて、忙しいぞ!

気になっていたこの映画をようやく観ることができた(ブックオフで発見した)。これは、大人のためのおとぎ話であり、ファンタジーだ。 感動、という言葉の意味が「物事に触れ、心や感情を動かすこと」なのであれば、この映画は間違いなく感動作なのだ。最も序盤のシリアスな展開に緊張したら、そのあとすぐトンマッコルの村人達の気の抜けた会話に笑わされる。連合軍の暴力に怒り、最後は大泣きだ。 時は朝鮮戦争時。部隊からはぐれ山深い土地で道に迷った韓国軍の2人の兵士がたどり着いたのは、子供のように純粋でのんきな人々が暮らす村・トンマッコル。村人達は銃も知らず、戦争が起きていることも知らない。そこに、敗走してきた3人の人民軍(北朝鮮軍)の3人がやってくる。一触即発の彼等は、銃口を互いに向け合い、集まっていた村人を間にして対峙する。しかし村人は「なんでそんなに怒ってるの?」「畑がイノシシに襲われてて…」「そりゃ大変だ」と、緊張感があまりない。そして、村には墜落事故から助け出された連合軍のアメリカ人がひとり看護されていた。 6人の兵士達は、村へのつぐないのため逗留することになる(その経緯がまた面白い)。争いごとのない村の中で、彼等は癒されていく。敵対心とわだかまりを少しずつ解いて、絆ができていく。 しかし楽園を訪れた者は、まるで最初から決められていたかのように、そこを離れなければならない。村を救うため、彼等は立ち上がる。 こういう話に弱い人はハンカチなどを準備して観ることをオススメする。しかし、笑っている時間の方が長いので安心してほしい。特にイノシシに襲われるシーンが面白すぎて、噴き出してしまった。 誰にも言葉が通じない割に溶け込んでいったアメリカ人のスミス氏が、祭りの様子を観て言う。「みんな楽しそうだ。これが、人生なんだよな」。 戦争とはなんて愚かなんだろう。人としての生を見失わせ、奪ってしまう。そんな当たり前のことを思い出させてくれる、良い映画だった。 あ、そうそう。音楽が久石譲なんだけど、ちょっと大仰だったかも。ファンタジーな雰囲気には合ってるんだけども。

閲覧数761