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トンマッコルへようこそ (2005)

WELCOME TO DONGMAKGOL

監督
パク・クァンヒョン
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3.31 / 評価:824件

解説

架空のユートピア“トンマッコル”を舞台に、敵対する兵士たちが癒されていく姿をとらえた人間ドラマ。戦争に疲れ果てた男たちが、心優しい村人たちとの交流を通して成長する姿を描く。ユートピアである村を象徴するかのような無垢(むく)な少女にふんするのは、『オールド・ボーイ』のカン・ヘジョン。彼女と森で出会う人民軍兵士役に『小さな恋のステップ』のチョン・ジェヨンがふんし、コミカルな一面を見せている。音楽を担当した久石譲は、フルオーケストラを使用した壮大な演奏によって、心温まる物語を引き立てている。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1950年代の韓国で、米国空軍のパイロット、スミス(スティーブ・テシュラー)の飛行機がトンマッコルの村の近郊で墜落した。村人たちの手厚い手当てを受けていると、そこに韓国人兵士のピョ(シン・ハギュン)らがやって来る。するとまたそこに村の少女ヘイル(カン・ヘジョン)に案内された人民軍の兵士リ(チョン・ジェヨン)らが現れる。敵対する兵士たちが鉢合わせとなり、その場は一触即発の危機に陥る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2005 Showbox/Mediaplex Inc.
(C) 2005 Showbox/Mediaplex Inc.

「トンマッコルへようこそ」ビジュアル面での豊かさによって現実的な指向を持った寓話として成立

 韓国映画がパワフルである理由のひとつに、政治的・歴史的な緊張構造がいまだ厳然と存在するという事実があるのは疑いのないところだろう。昨年韓国で記録的な動員となった本作にも、そうしたシビアな情勢ははっきり反映されている。

 地上の争いから隔絶され、まさにユートピア然としたこの地に迷いこんでくるのは、地上的混乱とイデオロギー対立の縮図というべき韓国軍・北朝鮮軍・アメリカ軍の三者。展開される対立と融和の物語は、ファンタジーの味つけがされているとはいえ生々しくさえある。しかし、それが生半なものとならず、きわめて現実的な指向を持った寓話として成立しえたのは、ビジュアル面での圧倒的な豊かさに因るところが大きい。

 偵察機、ポップコーンの雪、落下傘部隊、爆弾、そして無数の蝶々といった「空からの落下~飛翔」のイメージが要所で繰り返され効果的。これが「天空=理想」と「地上=現実」のあいだにあるユートピア……たとえば「太陽政策」とか「南北融和」といった問題に対する回答として、トンマッコルをリアルたらしめているのだ。

 実力派シン・ハギュン、チョン・ジェヨンも交えた兵士たちのアンサンブルもいいが、村の象徴的存在であるカン・ヘジョンの妖精ぶりが可愛い。久石譲の音楽も近年のベスト。(ミルクマン斎藤)

映画.com(外部リンク)

2006年10月26日 更新

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