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サムサッカー (2005)

THUMBSUCKER

監督
マイク・ミルズ
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3.48 / 評価:160件

ADHDの薬物療法への偏見を助長しかねない

  • kur******** さん
  • 2018年2月7日 13時28分
  • 閲覧数 768
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

一部レビューを読んでどうしてもひとこと言いたくなり、投稿します。
この映画には、主人公に敵意を持った高校生が生半可な知識で主人公が飲んでいる薬を否定し、それに動揺した主人公が弁論大会で失態を晒し、最終的に自己判断で断薬するという流れがあります(その後主人公は断薬した薬の代わりにマリファナをはじめる)。

まず言うまでもなく、自己判断での断薬は一番やってはいけないことです。映画ですからあえてやってはいけないことをしてしまう主人公を描いたんだと思いますが。

そして、発達障害者が適した薬を服用することは、足の悪い人が車椅子を使ったり、目が悪い人が眼鏡を使ったりするのと同じことです。

人間が生まれたままの自分で競争せねばならないという考えは、人類の進歩の否定です。ホーキング博士がALSを患いながらも物理学に貢献できるのは、今の医学があるからです。このような不利な条件を抱えていながら、科学の進歩によって夢を諦めずに済んだ、早死にしなくて済んだ、社会に貢献できた、そういう例は枚挙にいとまがありません。大昔の人間社会ではそんなことはありませんでした。弱者は諦めるしかなかった。そういう状況を一生懸命改善してきたのが今の人間社会です。

もちろん発達障害者の薬に関して今まで問題がなかったとは言いません。リタリンが薬物中毒者に悪用されたことがあったのは事実です。しかし、それらを乗り越えて今現在も医学や、それを取り巻く社会制度は進歩の過程にあるのです。

このような映画は娯楽として楽しむだけならよいですが、映画の中の描写を元に発達障害の薬物療法について語るにはよくありません。そのような態度は不誠実であり、日夜人を助けようと努力している医療関係者や苦しんでいる当事者に対して失礼です。以上です。

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