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サムサッカー (2005)

THUMBSUCKER

監督
マイク・ミルズ
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3.48 / 評価:148件

解説

親指をしゃぶる癖を持つ17歳の少年が、将来の夢を抱きつつも、自分自身を模索していくヒューマンドラマ。監督はX-girlのアートワークやNIKE、GAPなどのTVコマーシャルでも知られる映像クリエイター、マイク・ミルズ。若手俳優ルー・テイラー・プッチが主人公の少年を演じる。風変わりな歯科医役のキアヌ・リーヴス、少年の母親役ティルダ・スウィントンら、共演陣が豪華。少年の心の成長を細やかにとらえたみずみずしいタッチも出色。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

オレゴン州の郊外住宅地に住むジャスティン(ルー・テイラー・プッチ)は、親指を吸う癖を治せず悩んでいた。そんな彼のことを案じた風変わりな歯科医ペリー(キアヌ・リーヴス)は、催眠術で彼の癖を治そうとする。しかし、事態はますます悪化。挙動不審に陥ったジャスティンは注意欠陥多動性障害と診断され、抗うつ剤を服用し始める。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「サムサッカー」悩める現代人の日常をリアルに描写

 マルチなクリエイターとして活躍するマイク・ミルズは、この長編初監督作品で、彼のガールフレンドであるミランダ・ジュライが監督した「君とボクの虹色の世界」と同じように、自分の思い通りにならない人生に悩める人物たちの迷走を通して、サバービア(郊外住宅地)の日常を実にリアルに描き出している。そんなドラマは、アメリカにおけるコミュニティの崩壊や市民参加の衰退の実態を浮き彫りにしたロバート・D・パットナムの大著「孤独なボウリン」の現実を想起させる。

 悩みを抱える登場人物たちには、相談したり、心を開ける人がいない。だから人ではないものに依存し、逃避していく。“サムサッキング(指を吸う癖)”に悩む17歳の主人公は、催眠術、向精神薬やマリファナに次々と救いを求め、挫折を繰り返す。年を取ることを受け入れられない彼の両親は、テレビの人気俳優に夢中になったり、若さを証明するためだけに地元で開かれるレースに出場する。

 ミルズは、そんな現実に対して安易な答を出そうとはしない。現代では、誰もが孤立し、依存し、逃避している。主人公がそのことに気づくとき、彼は、世界を相対的に見られるサムサッカーに成長しているのだ。(大場正明)

映画.com(外部リンク)

2006年9月21日 更新

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