小学生がいる家族で観てもいいと思います
- noz***** さん
- 2019年8月6日 11時04分
- 閲覧数 676
- 役立ち度 5
- 総合評価
私は勉強不足で、どのあたりが歴史の真実と違うのか理解しきる事は出来なかったですが、映画全体ではとても伝わってきたものはありました。
確かに、このような題材は、真実の忠実性はかなり大切だと思います。
ですが、この演出で、皆さんが低評価している、色々な人の人生が少しずつ語られて薄く感じるという部分が逆に私には真実味が感じられてよかった。 2時間ほどの映画の中で、一人の濃い人生を表現するのもまたありですが、特攻に散った若者の数を考えたら、ほとんどこの映画に出てきた様な、普通の男子達が国を背負って逝ったんだと思え、彼らの人生が”映画のストーリー”として迫力が無くても、どんなにか大切な命の一つが、今の私たちを思って戦っていてくれたのかと思い知らされました。
誰かを守るために死にゆく事を褒める世の中にはしたくありませんが、当時、彼らが自分の家族の未来を守りたい、これから家族が生きるであろう未来の日本を守るんだと信じて特攻に行ったと考えれば、その後、出会うことも見ることもない、赤の他人である私たち。今日本に生きている私たち全員の為だと思っていた部分もあったはず。その思いを本当に無駄にしたくないなと思いました。
演出は、良い意味で単純でありきたりな方法で最後は胸にグッとくる。
ですから、深くまで理解出来なくとも小学生中学年位からなら、この戦争に対して、自分なりの意見を考える機会にはなると思います。
というわけで、色々な素晴らしい戦争映画がある中で、この映画もまた良い映画です。
詳細評価
イメージワード
- 泣ける
- 悲しい
- 勇敢
- 切ない
このレビューは役に立ちましたか?