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母たちの村 (2004)

MOOLAADE

監督
ウスマン・センベーヌ
  • みたいムービー 37
  • みたログ 103

4.35 / 評価:31件

基礎知識が無い人にも

  • ぬすいぬ さん
  • 2010年10月18日 16時29分
  • 閲覧数 1616
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

FGM…女性性器切除、という土着の慣習を扱い、
明るい未来への第一歩を示した人間賛歌的映画。

アフリカ人男性の撮った作品であるからこそ、
素晴らしい出来となったのだろう。

近年…1985年~2010年現在まで…、
国際法の手の届かないところにあった民族的アイデンティティーの如何なるかを、
様々なところで様々な団体が語り、動いている。


幼女の外性器を切り取り、大陰唇を縫い合わせるというのは、
WHOの定めるところの第三タイプのFGM。
ファラオ式とも言われ、一番女性に害がある外科的処置である。

日本に生きる我々にとっては、
「ヤメテー!!!かわいそう!」な慣習。
「マジで、今すぐやめさせるべき。」な慣習。

だが、そうカンタンな話ではない。

映画では、ハッピーエンドである。
しかし、この映画のようにこの因習が晴れて終わりを迎えることは、
あくまで希望的観測であり、現実はあまりにも残酷だ。

現在もアフリカ中西部では“割礼”“お清め”という名目で、
この儀式は行われ続けている。
中西部全体が第三タイプの<縫合>をやっているわけではないし、
ケニアなどでは昨今、FGMの根絶が期待されている。

確かに、国際法の世界的横断は間違っていなかったらしく、
“第三世界”はひとつの地球に還元されようとしているのではないか、
と私は思う。


私は女である。
もちろん、外性器は今も溌剌としてここにある。
だからこそ、少しでも多くの人間にこの慣習を知ってもらいたい。
宗教は何の関係も無いのに、
「宗教上の理由」と言い訳をする父権的な人間たちの愚かさを、
観て知ってもらいたい。


男性の皆さんもご安心を。
本作では父権的な男性たちも、
「人間ってなんだか愛くるしい」
という視点を損なうことなく描かれているから。

詳細評価

物語
配役
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