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ニコラス・ケイジの ウェザーマン

kak********

2.0

我が子を守るために親が出来る事とは何か?

どんな役でもこなすニコラス・ケイジがお天気キャスターになった映画。 さぞかし奇想天外な天気予報で大活躍と思ったのだが結果は”ダメ男”の物語で期待は裏切られた。 物語は、お天気キャスターで有名な男が、私生活では妻と別居したり、子供達と意思の疎通が上手くいかなかったりと、良くあるダメ男が描かれて行く。結局、自分への不満が爆発して夫婦げんかをしたり、きたない言葉で罵ったりするのだが、それが家庭に与える影響は大きい。 共演は、「ハリー・パーマー」シリーズや、「探偵スルース」で知られる大御所マイケル・ケイン、「アメリカン・スプレンダー」でポール・ジアマッティと共演したホープ・デイヴィス、そして、「アバウト・ア・ボーイ」でヒュー・ジャックマンと共演したニコラス・ホルトなど。 結局、テーマを突き詰めていくと「家庭とは何か」を問われている。家族の絆は父親が外で働いてくるだけでは生れないし、夫婦げんかなどは最悪で子供に与える悪影響の最たるものである。そして教育よりも大切なのは、いざという時子供を守る事が出来るのは親しかいないという厳然たる事実だ。 そうした、よくある人生の悩みを欠点だらけの男を通して浮き彫りにし、どうすべきかを示唆している真面目な映画である。真面目すぎたせいか日本では劇場未公開である。監督は、あの「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン」シリーズを手掛けたゴア・ヴァービンスキーだけに、地味すぎる印象が強くなってしまう。 しかし、仕事と家庭の両立がうまくいかない人にとっては、身に染みる教育映画で、相手の欠点ばかり責めても問題は解決しないどころか、全て自分に返ってきてしまう事を学ぶことになる。責任逃れをしようにも家族という限られた集団の中では役割を分担せざるを得ないし、うまくいかないのは勉強不足だからだ。 見終わってみれば、梅雨時の天気のようにじめじめとした気の晴れなさだけが残る気分になる。こんな天気が続けば誰でも憂鬱になるに違いない。人生を楽しく明るく生きるには、家族と向き合って共に歩む姿勢を強く出さなければいけないのではないだろうか。それを伝えるために作られた映画のような気がする。

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