風刺 < エンタメ
- A/Y さん
- 2020年4月24日 23時52分
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- 総合評価
すぐれた芸術や文学は未来を予見することがある。
人類が作り出したこの怪物、ウィルス騒動、どこかその後の災厄とつながる面もあるように思えたりする。が、この映画、社会を風刺するような面もあるし、たしかにスリリングで楽しめるものの、結局は全体が都合のいいようにつくられたエンタメ、といったところだ。
2006年の作品なので仕方ないかもしれないが、311やコロナウィルスを経験している今、災厄をスリリングなエンタメへと回収してしまうだけではやはり物足りない。
それにしても映画の最後、米軍(?)が自らの非を認めているのだけど、ポスト・トゥルース時代に突入している今の現実からすると、なんて可愛くまともなんだ、と思えてしまう…。私たちはつい十数年前には想像できないようなフェーズに生きている。
今の社会にはこの映画では測れないほどの分断が蔓延している。
映画よ、現実に耐えうるものであってくれ!
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