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麦の穂をゆらす風
2006年11月18日公開

麦の穂をゆらす風

THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY

1262006年11月18日公開

sin********

5.0

真実を知る

何も知らなかったことが恥ずかしい・・・・・。 IRAの創成が、悲惨極まりない内戦からであったこと・・・・・。 その内戦は、700年に及ぶ隣国イギリスの侵略に端を発すること・・。 戦争は悲しい、虚しい、それだけではないメッセージを、この作品は発 しています。それは真実を知るということ、真の姿を見るということ。 その意味で映画の持つ力というものを最大限に発揮した作品だと思いま す。 イギリス人であるケン・ローチ監督の妥協を許さない良心と、今この時 期に本作を発表された高い見識に敬意を表します。 目を覆うシーンが多かったけど、観てよかったとしみじみ思います。も し観ていなかったら、誤った認識を今も抱いていたはず・・・。(そう いえば、リバーダンスにもアイルランドの蹂躙された歴史を表現してい るパートがありました。) 出演者の演技も真摯で素晴らしく、魅力的な俳優さんがたくさんいまし た。なかでもリーアム・カニンガムの存在感、キリアン・マーフィの繊 細な演技が印象的でした。 この作品を観て既に3ヵ月もたつのに、アイルランドの淡い緑の大地が 今も目に浮かびますし、あの哀切のこもった調べが心に響きます。  

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