ここから本文です

記憶の棘 (2004)

BIRTH

監督
ジョナサン・グレイザー
  • みたいムービー 107
  • みたログ 983

3.63 / 評価:311件

死んだ夫が子供になって現れた!?

  • ☆KEITA♪ さん
  • 2011年3月5日 21時37分
  • 閲覧数 690
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

原題でこそ「Birth」=誕生 というタイトルの本作ですが、邦題では「記憶の棘」。
こちらの方がどこかミステリアスな雰囲気が漂っていて本作に相応しいタイトルであるようにも感じます。 

棘とは刺ささると痛いもの。しかしその小さな棘ゆえに、他者には気付かなかったり、自分自身でさえも気付かないこともしばしば…。
しかし、棘によって生じた傷は化膿し、大きな跡を遺すこともあるかもしれない・・・。 
本作はそんな、小さな棘が痛々しくも、切ない、どこか自分自身にも棘が刺さっているんじゃないかという不思議な儚さに浸かされる作品でした。  

愛する夫を病で失った未亡人のアナは、何年も経てようやく再婚を決意する。そんな時に、彼女の前に今は亡き夫ショーンだと自称する10歳の子どもがあらわれ、アナは動揺する・・・   

“生まれ変わり”“輪廻”をヒントに仕上がったサスペンス作品。当然、急にそんな少年が現れても、非現実的なことを誰も信じるわけもありません。
しかし、誰も知らないはずの二人の秘密を語る10歳の少年の姿に次第に心揺れ動くアナ。 人間とは本当に心を動かされやすく、惑わされやすいのだと思いました…。

単調なリズムの音楽が観ている我々の心を惑わし、不可思議な気分にさせてくれています。そして、また髪をショート・カットにしたニコール・キッドマンの雰囲気にも圧倒されました。
夫の死という過去を引きずる未亡人の役。次第に奪われていくかつての夫を自称する少年との関係性。そして、ヴェネチア映画祭の際に問題となった入浴シーン。幸せである一方で恐ろしい後遺症の遺るあの頃の恋の記憶…。 
最後の最後まで心に何か蟠りの残る表情を披露してくれていました。 

そして、そんなニコールに退けをとらない演技を見せたのが、10歳の少年キャメロン・ブライト。 完全に大人の男の色気をプンプンに発していました。子供の身体で最大限に発揮できる大人の仕草と表情、一挙手一投足を大人に成りきって、演じていました。 

 心に棘がグイグイと喰い込んでいく、大胆ではないのだけれどインパクトの強い、切ない作品でした。他人ごとではない、切ない現実と、もしかしたらという想像が入り込む心理的物語。心に棘が残るかもしれませんが、皆さんは本作をどのように感じ取りましたか?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • ロマンチック
  • 不気味
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ