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記憶の棘 (2004)

BIRTH

監督
ジョナサン・グレイザー
  • みたいムービー 108
  • みたログ 983

3.63 / 評価:311件

レビューにはほとんど正解が無い

  • bal***** さん
  • 2014年9月22日 23時43分
  • 閲覧数 922
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

監督はジョナサン・グレイザー。
この監督はルイス・ブニュエルやキューブリックのフォロワーである。

ルイス・ブニュエルの映画がどんな内容かを知っていると、監督の真の狙いがわかる。何の予備知識も無しに観たら、テーマが巧く隠されている故に、これほど難しい映画もない。なんてったって脚本に、ルイス・ブニュエル作品も書いているジャン=クロード・カリエールが参加しているのだから。

ここのレビューを読んだが、ラストの海辺のシーンの解釈で正解を書いているレビュワーさんは一人しか居なかった。

………
ラストシーンで何故にアナは泣いているのか?
………

色々と深読みし過ぎなレビュワーが多いが答えはシンプル。
「亡き夫が別の人を愛していたことを知ってしまった」から。

それは、少年の発言を思い返して気がついたのか、元愛人から何らかの告白があったからなのかはここでは明示されない。結果だけが示されているのである。かなり大胆な編集だ。

この映画は、一見華やかな暮らしぶりの洗練された人達が愛憎と勘違いによって無様な様をさらし出すというコメディなのだ。エンディングの音楽がそれを物語っている。ルイス・ブニュエルはブルジョワを滑稽に描いた映画を沢山作った監督だからだ。反キリスト教的な映画も多く、この映画でグレイザーも同じことをやって、狙い通りに?キリスト教徒の非難をかった。画面構成から、音楽の使い方、テーマ性までブニュエルの影響がストレートに現れている。

ちなみに、ルイス・ブニュエルの「アンダルシアの犬」と画面構成を比較したブログ記事があるので参考に観て頂きたい。
http://www.rogerebert.com/scanners/birth-of-a-buñuelian-notion
ラストシーンの海辺のシーンまでそっくりだ…

アンダルシアの犬はストーリーが完全に破綻しているの15分のイメージ映画である。ストーリーらしいストーリーも無い。画面構成だけが似ているオマージュである。


映画はささやかな希望…アナが新しい夫に支えられて海岸を歩いていくショットで終わる。それはグレイザーの良心だろう。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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