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記憶の棘 (2004)

BIRTH

監督
ジョナサン・グレイザー
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3.63 / 評価:311件

解説

10年前に愛する夫を亡くした美ぼうの未亡人と、彼の生まれ変わりを自称する10歳の少年の愛を描いたラブ・ミステリー。主演は『ムーラン・ルージュ 』のニコール・キッドマン。少年を『X-MEN:ファイナル ディシジョン』や『ウルトラヴァイオレット』に出演する天才子役キャメロン・ブライトが演じる。監督はミュージックビデオ界気鋭のクリエイター、ジョナサン・グレイザー。、美しくスタイリッシュな映像美のほか、ヴェネチア国際映画祭でブーイングを受けた衝撃の入浴シーンは必見。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

10年前に夫のショーンを心臓発作で失った未亡人アナ(ニコール・キッドマン)は、長年自分を思い続けてくれたジョゼフ(ダニー・ヒューストン)と再婚することを決意する。しかし、そんな彼女の前に見知らぬ10歳の少年(キャメロン・ブライト)が現れ、「僕はショーン。君の夫だ」と名乗る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2004 NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
(C)2004 NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

「記憶の棘」オカルト性と扇情性がミステリアスに絡み合う

 ニコール・キッドマンはハリウッドのトップ女優に違いないが、外国の鬼才や無名の新進と平然と組んだり、折々見せる「蛮勇」はどこか反ハリウッド的でもある。彼女自身オージーだが、この「記憶の棘」も監督はイギリスの新進グレイザー、脚本にはフランスの大御所カリエールが加わり、演奏会で流れる曲はワグナーと、マンハッタンの話ながら、何やら「異人」風味たっぷり。

 10年前、夫を亡くした女性がようやく再婚を決めた矢先、10歳の少年が現れる。夫と同じ名を名乗り、夫婦しか知らない秘め事を口にするこの少年は、果たして夫の生まれ変わりなのか……。

 輪廻をめぐるオカルト性と、10歳の少年に心を乱されるという扇情性。この2つがミステリアスに絡み合い、不穏なムードをかき立てる。実は一応、合理的な落ちがあるのだが、それでも謎めいた余韻が消えないのは、キャメロン・ブライト演じる少年の不可思議さ。一見、普通の子供に潜む成熟した男のような色気には、ヒロインならずとも引きつけられる。マンハッタンの上流家庭に場違いに紛れ込み、人間関係をかき乱す彼もまた、年齢やアイデンティティの境を超えた「異人」なのだ。(田畑裕美)

映画.com(外部リンク)

2006年9月14日 更新

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