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マリー・アントワネット (2006)

MARIE ANTOINETTE

監督
ソフィア・コッポラ
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  • みたログ 6,228

2.91 / 評価:1950件

ベルサイユ大学生

  • mis***** さん
  • 2021年4月25日 0時23分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ものすごくよかった!!

マリーアントワネットが嫁いでから捕えられるまでの22年間、14歳から36歳まで(多分)を描いているが、時間の流れが超自然。
省略すべき箇所はばっさり省略、そのやり方が上手なんだと思う。
何より主役のキルステン・ダンストさんが初々しい少女からちょっとくたびれてくる中年期を絶妙なラインで演じ分け。
メイクの力もあるんだろうけど、最初の方は「なんだこの女」と感じ、最後の方は「なんだこのババア」と感じたので狙い通りだったのだろう。
お陰で総尺2時間とは思えない程の重厚感に仕上がっている。

物語は全てマリーアントワネットの一人称。
最初に主観カットが多かったのでそこから没入し、観客もマリー目線で見ていく。
ベルサイユ外の世界は一切映像として挟まれない。
全てマリーの聞き伝え、でも私たちはフランス革命について大体の知識を持っているので、なんとなく想像しながら見ているわけだが、同時にマリーの世界も見ているので、ケーキ食べればいいじゃない的な態度については「こりゃーそーなるわ」みたいな同情すら抱く。

他の方のレビューを見てると、激動のフランス革命!時代!って感じを求められてるのかもしれない。
けどこの話、そもそもタイトルが「マリーアントワネット」。
なんならNHK大河と同じ見せ方なわけです。(平清盛・篤姫…的な)
史実とは違うところもあるだろうが、マリーアントワネットを見せる、という点では絶対的に成功している。
少なくとも私は、彼女の生活における何もなさ、物質的な豊かさはあるのに空虚で、彼女自身がそこに何の違和感も覚えない、アイデンティティを持ち得ない哀れな人間だという感想を抱いたし、そういう話なんだと思っている。

また、現代とかなりリンクしている感じで共感できる人も多いのでは。
舞踏会(飲み会)に、朝日が登るまで宮殿でパーティー(宅飲み)。
さながらベルサイユ大学生である。

美術も目に麗しく、色合いもかわいい。
脚本もよい。
騙されたくらいの気持ちで見てほしい。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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