姐御 ~ANEGO~

MOB SISTER/AH SOU/阿嫂

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姐御 ~ANEGO~
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)

かっこいい33.3%ロマンチック33.3%切ない33.3%

  • xi_********

    4.0

    狼の群れの中に迷い込んだ兎が遺したもの

    『ベルベット・レイン』が結構な人気(そこそこのレヴュー数)なのに、『姐御~ANEGO~』は人気ないなぁ。何だろう、この差は。 ウォン・ジンポーは、その『ベルベット・レイン』で鮮烈デビューを果たし、一躍「俊英監督」との評価を得た新人。この『姐御~ANEGO~』は監督第二作。平行した物語の時間軸が実はズレていたと解る前作の鮮やかなラストは見事だったが、正直、香港ノワールとしては王道の抗争路線を外れるものでもなく、ジャッキー・チュンの怪演以外に見所があったとも思えず、次作を楽しみにしていた。 この『姐御~ANEGO~』。これは香港ノワール・ファンは必見かも知れない。この映画は、過去全ての香港ノワールにも見られなかった一面を描いている。勿論、その世界(黒社会)を描く以上抗争を描かないわけにはいかないのだが、ウォン・ジンポーはそこに、その先に在る「現実社会におけるヒューマニズムの在り方」を投影している。この点、主題と言う意味でも「友情」や「裏切り」に主眼の置かれた過去の映画とは一線を画している。加えて、「男臭い世界」のこのジャンルにおいて、物語の中心に女性を据えた点も斬新だと言える。 だがキャラクターは、正直、その中核となる「姐御」をアニー・リウと言う新人が演じており、彼女の存在感の物足りなさが、そのまま映画の推進力を奪っている感は否めない。『ベルベット・レイン』や『インファナル・アフェア』でもそうだったが、現在の香港映画は、所謂80~90年代のスターたちの存在感に対し、新人たちの演技力、存在感に大きな隔たりを感じることがある。「姐御」の周りを固めるエリック・ツァン、アンソニー・ウォン、サイモン・ヤム、アレックス・フォン、リウ・イエ、ユン・ワーらの存在感たるや、一体、誰が主演なのかと言いたくなる。彼らに囲まれる時、アニー・リウは完全に埋没しており、それは敵対勢力の「姐御」であるカリーナ・ラムも同様。この辺の役所をこなせる新人の育成、発掘は急務の様に思う。 但し、これはある程度狙った結果なのかも知れない。この映画、「狼(黒社会)の群れの中に迷い込んだ兎(少女)」を主題とし、それを通して、現実社会における「人間性の在り方」を描こうとしているため、黒社会の面々に対し、「姐御」は純真無垢な少女でなければならなかったと言うことなのだろう。その意味では、アニー・リウの場違いな感じも解るのだが・・・それにしても、ギャップが有り過ぎる、と言うのが個人的な印象。 物語はウォン・ジンポーらしい。表面的な事象ばかりを追って行くと、その内、ストーリーに置いて行かれることになる。簡単に言うと、「少しばかり回りくどい」。百徳たち四人の関係、大風の行動、辰や花の真意、洛華の心中、小赤帽の存在、東の忠誠・・・これらのことは物語を読むキーワードではない。彼らは、あくまで「姐御」の存在がどう言う意味を持つのかを浮かび上がらせるスパイスでしかない。抗争の中、誰と誰が見方で、誰が誰を殺したのか、と言う事象ではなく、その「抗争の中に置かれた姐御の存在」と「その姐御の行動と結果」こそが、この映画が伝えたかったことだと思うから。 その意味では『ベルベット・レイン』にも感じたのだが、多分、これがウォン・ジンポーがウォン・ジンポーであることの証なのだろう。ありがちな物語を新鮮な視点で眺めることの出来る人。少なくとも、すぐに「銃撃戦」に頼らず「ドラマ」を重視する監督なのは間違いない。一方、展開がもたつく印象も強い。物語の起伏が乏しいことも原因だが、抽象的なカット割が多過ぎることも一因の様に思える。もう少しメリハリの効いた演出で魅せることが出来れば、間違いなく、次代の香港ノワールを引っ張る存在になれると期待するが。 何であれ、この物語を監督第二作で撮れるのは、単純に凄いと思う。「説明を排する方向」に向かっていることは気になるが、ウォン・ジンポーには「芸術系」にはならないで欲しい。手垢のついた香港ノワールと言うジャンルを刷新出来る可能性のある若手は、現在のところ彼だけだ。映画監督として「作家性」を失わないのは当然として、「商業性」と「芸術性」のバランスは失わないでもらいたい。物語のない映画は、観たいとは思わないから。ジョニー・トーに学んで欲しいと思うのは、香港ノワール・ファンとしてのわがままだろうか(笑)

  • kur********

    2.0

    リウ・イエの魚の骨をとる男にほれた。

    香港ノワールはストーリーや展開に無理があるのか私に理解力がないのか、全てを理解できない。というわけで、いかついパパが娘に優しい場面や、おじさんたちが、娘を守っているところや、娘が意外と心が強いということが気持ちいい。 赤い帽子の少年との関係や時間の設定が?????だけど、おじさんたちが皆で守るのが仁義の世界がいい。 リウ・イエが寡黙で体を張って守ったり、いじになって魚の骨をとってあげたりするところがいい。こんな男がいい。 アンソニー・ウォンがいい。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
姐御 ~ANEGO~

原題
MOB SISTER/AH SOU/阿嫂

上映時間

製作国
中国

製作年度

公開日
-