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Sad Movie <サッド・ムービー> (2005)

SAD MOVIE

監督
クォン・ジョングァン
  • みたいムービー 71
  • みたログ 720

2.56 / 評価:416件

優しく、切ない物語

  • efe******** さん
  • 2011年12月4日 22時03分
  • 閲覧数 759
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

不器用な消防士と、その無事を祈る手話通訳士
純朴な絵描きと、聴覚障害のパレード団員
根性だけはある「別れさせ屋」と、悲観的なレジ打ち
病に侵された母と、素直になれない子
4組のカップルと親子の、ぎこちなくもひたむきな愛の物語です。

オムニバス形式ということで、人によっては混乱するかもしれませんが、私の場合は(へっぽこボクサーと絵描きが同一人物? と思ったぐらいで)、特に戸惑うことはありませんでした。どのストーリーも秀逸ですし、すべてが繋がるわけでもないので、4つ並行はもったいない気もします。それでも、消化不良ということはありません。
韓国映画は疎いので、誰がどの程度有名な役者なのかはわかりませんが、手話で話すスジョンとスウンの姉妹(イム・スジョンとシン・ミナ)は魅力的でした。

明るく、さわやかな雰囲気で物語は進みます。そここで、クスッと笑わせるところもあります。しかし最後には、4組はそれぞれ、失恋や旅立ち、はたまた死別で引き裂かれてしまいます。
物語はここで終わりますが、決して希望がないわけではありません。破局を迎えて、各登場人物の心を支配するのは、絶望ではなく、愛した人とその思い出への感謝。残された者たちが、痛ましくも愛おしい記憶を抱え、それと向き合いながら生きていく、そんな再出発を予感させる最後です。

私にとっては、実に心にしみた映画でした。しかし、世間の評価はすこぶる悪いようです。これはおそらく、ラストの「号泣」や「衝撃」を求めて裏切られたためかと思われます。
この作品に、分かりやすい形での、「救い」はありません。魂を根底から揺るがすようなショックもありません。ラストだけ切り取っても、陳腐に思えるかもしれません。
この作品は、各々のカップルの各々のエピソードが積み重なり、最後の最後にそれらがそっとくずれさることで、心に感動が、さざ波のごとく伝わっていく作品です。
衝撃的なラストにつながる物語として見るのではなく、初めから終わりを丹念に見つめていくように見れば、きっと楽しめるかと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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