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ユビサキから世界を
2006年8月31日公開

ユビサキから世界を

632006年8月31日公開

zen********

2.0

ネタバレ狙いどころはいいが・・・

ストーリィを聞くとなんだかかなり暗そうですが、おそらく現在のリアルってこんなものなのかもしれません。生も死にもリアルさのかけらも無く、主人公たちも語る「こんな」世の中。「こんな」世の中で、なおかつ生も死もリアルじゃないからじゃぁ、死のうか、なんて言葉もリアルに出てくるのかもしれません。高校生という精神的に不安定な時期であることもあいまってその辺にはスルスルと感情移入することが出来ました。そして夜の学校の屋上へ死ぬために集まる4 人+1人。自殺決行の時間が迫るなか仲間たちの心に微妙に変化が。そしてなんとなく死ぬことにした仲間はなんとなく生きることにする。こういった流れもごくごく自然なことだったのかもしれません。 この映画実は最近ちょいと実力派女優と期待されている谷村美月、北乃きいが出てるということで観る方も多いみたいですがその辺はさすが、という感じでした。この2人はこれから要チェック、かもしれません。 ようは不安定な高校生の心を扱った心情群像劇、といった趣で、ちょっとした佳作であるな、といった感想でした。 が! 映画を見るとネットで他人の映画評をみて楽しむ私ですが、世間の評価があまりにもボロボロ。曰く「何が言いたいのかわからない」「ひたすらつまらない」「死にたいとおもった原因が1人を除いてかなり希薄」等々・・・ 確かにちょっと首をひねらざるを得ないところも多々あります。夫の不倫の腹いせに自分も不倫し、夫にばれて詰め寄られてパンツ脱ぐとことか「はぁ?んなことするか?」だし、最後の生きることになるきっかけとなる出来事も、じいちゃんが零戦で飛んでくるありえん展開。だからまぁ突込みどころは満載な訳ですが・・・ でもまぁ、ストーリィに起伏がなかったりするのは群像劇では当然な感じですし、行定監督曰くのB面映画と考えれば納得のいくところではあります。おそらく多少なりその年代の頃に同じような思いをした人間でないと感情移入できず、「わけわからん」となるのかもしれません。 しかしそこまで叩くこともないだろ、と思う反面、B面映画にしても突込みどころが多すぎ、仕上げ的にも荒い気はします。どうしたんだ、行定監督。「ロックンロールミシン」や「きょうの出来事」のような上質な行定映画が観てみたい!頼みますよ。

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