2006年10月28日公開

虹の女神 Rainbow Song

1182006年10月28日公開
虹の女神 Rainbow Song
4.1

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

映像制作会社に入社したての岸田智也(市原隼人)は、ドジな性格が災いして上司の罵声を浴びる毎日を送っていた。そんなある日、智也の大学時代の親友、佐藤あおい(上野樹里)が、アメリカで命を落としてしまう。智也はあおいの家族を空港まで送るが、目の不自由な妹のかな(蒼井優)が渡米しないと言い出す。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(673件)

切ない29.5%泣ける21.0%悲しい15.7%ロマンチック7.7%笑える5.4%

  • dkf********

    3.0

    切ない余韻が魅力の大穴的青春映画

    友人と恋人の間の関係の中で失ってから大切なものに気づく。もうあの時間は戻らない。程度の差はあっても誰もがふと抱くそんなノスタルジックな感情を上手く映像化して、ラストのなんともビターで切ない余韻があとを引く。こういう作品を観ると、若いというのはそれだけで素晴らしいなあとしみじみ思う。 普通の大学生感を漂わせた市原隼人、上野樹里のふたりに加え、抑えた演技でしっかり存在感を示す蒼井優が良い。相田翔子のエピソードがストーリーから浮いているように思うが、キャスティングの妙味はあるので別の設定で絡ませて欲しかったかな(相田翔子はあのルックスで当時35歳。やはり彼女は奇跡の美魔女だと思う!)。 もう15年も前の作品だけに今さら大きく顧みられることはないだろうが、大穴的な良作青春映画として覚えておいて損はないだろう。

  • アニカ・ナットクラッカー

    5.0

    上野樹里が誘う”クラインの壺”の物語

    今回取り上げるのは、2006年の東宝映画『虹の女神 Rainbow Song』。熊澤尚人監督の作品レビューを書き込むのは「君に届け」「ユリゴコロ」に続いて3作目だ。2000年代を代表する青春映画の傑作で、私的評価は文句なしの★5つ。主演の市原隼人は「ぼくたちと駐在さんの800日戦争」、上野樹里は「スウィングガールズ」という2000年代の青春コメディ映画の快作に出たが、本作は悲劇的要素のきわめて強い作品となっている。 上野主演の「陽だまりの彼女」の作品レビューで、僕は「メビウスの輪の物語」という表題を付けたが、本作を観た後は「クラインの壺」を連想した。映画はゆで卵のような三層構成になっている。卵の殻に当たる部分が、佐藤あおい(上野)が飛行機事故で亡くなった後の現代パート。白身の部分が岸田智也(市原)とあおいが交流する回想パートで、ここが映画の大部分を占める。 あおいがアメリカに旅立った後で智也との距離を詰めてくる千鶴(相田翔子)は、家族までグルになった真正のストーカーである。学生時代にストーカー気質であった智也が、さらに上手の女性に囚われていく皮肉の利いた展開となっている。本当は34歳の千鶴が26歳と偽っていたところは、相田翔子なら騙されても仕方ないなと妙に納得してしまった。 核心部となる黄身の部分は、映研に所属していたあおいが監督した8ミリの短編映画「THE END OF THE WORLD」で、その全貌は本作の最後に流れる。隕石落下に伴う世界の滅亡に直面したカップルを描いたもので、この短編映画自体が二重構成になっている。ラストで明かされるネタばれの部分が、そっくり現代パートの主題と共通しており、「中心部が表に繋がっている」構成がクラインの壺にそっくりだと思った。 映画は「第1章・水平の虹」から「終章・虹の女神」まで7章に分かれ(七色の虹を意識したのか)、代表となるビジュアルはファーストシーンと、回想で智也とあおいが見上げる空が水たまりに映るシーンに出てくる「環水平アーク」という現象である。僕はこれとよく似た「彩雲」を見たことがあるが、環水平アークとは違う現象であるらしい。 映研のある部室の屋根の上で、智也とあおいがセリフの練習を行い、並んで座って会話する。あおいがコダックの8ミリフィルムに対する愛着を語り、部室で智也の片思いの話を聞きながらフィルムの編集作業を行う。こうした何気ない学生生活の描写がとても良い。 特に卒業間近となった二人が、片付けられた部室で就職のことを話し合うシーン。楽しい大学生活が終わろうとする寂しさだけではない、智也の言葉があおいを後押しして、その決断があおいの運命を変えるだけに、観返すたびに心の痛みを覚えるほどだ。夢半ばで散ったあおいの生涯を可哀想と決めつけるのでなく、何らかの意味を見出していくことが、映画を観るということだと思う。 主題歌は種ともこの名曲「Rainbow Song」で、僕はFMラジオのリクエスト番組でこの歌を聴き感動して、カセットテープにダビングしたことがある。ウィキペディアによると1990年に発表したので、僕が初めて聴いたのもその頃と思われる。映画のエンディングで流れるのは、原曲よりも伴奏がシンプルでその分哀愁が増したバージョンであった。回想パートで流れるインストバージョンも感動的で、本作は音楽の使い方がとても上手い。 他に印象的な歌としては、カーラジオから流れる南沙織の「春の予感 I’ve been mellow」があり、僕は尾崎亜美の曲として覚えていた。あおいが生まれた頃に流れていた歌と語られ、1978年の歌なので現代パートが映画公開のリアルタイムだとすれば、あおいは28歳で亡くなったことになる。 あおいの父親(小日向文世)は、この歌が流行った年の夏は寒かったと言い、母親(田島令子)は逆に猛暑の夏だったと食い違いを見せる。78年の夏は記録的な猛暑だったから母親のほうが正しいことになる。父親は冷たい雨が降り続いた77年の夏と勘違いしているのだろうと思った。 今から15年前の映画で、時代の雰囲気が現代と違うと感じる場面がある。若者で賑わいをみせるCDショップや、スマートフォンがない時代で写真と音声メッセージのみ送信できる携帯電話。何よりも今や中堅となった俳優の若い頃を見られるのが楽しい。筆頭はあおいの目の見えない妹を演じた蒼井優で、同じ2006年に「フラガール」で大ブレイクした。 大学の映研では秋田弁の可愛い酒井若菜、パニック映画の監督をする青木崇高、カッとなりやすい田中圭らが印象深い。映研の部員で撮影担当の服部(尾上寛之)は、あおいの葬儀の場で智也の上司・樋口(佐々木蔵之介)とフィルムの話題で「同志よー」と大盛り上がり。悲しい葬儀も、新たな出会いをもたらす場でもあるのだと実感した。

  • zcl********

    5.0

    相田翔子がこぇーよ!

    こんな女いたら本当にこぇーよ! 相田翔子さんの演技力にとりあえずこの映画は脱帽です!

  • hal********

    5.0

    ネタバレ淡々と進むやるせないストーリー

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • mon********

    4.0

    構成の妙

    単純なラブストーリーですが時間軸を交差させた構成のセンスでお洒落な作品に仕上がってます。何気にいろんな人が出てますがやっぱり上野樹里さんいいですねまた復活してほしい。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
虹の女神 Rainbow Song

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日