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スパイダーマン3 (2007)

SPIDER-MAN 3

監督
サム・ライミ
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3.56 / 評価:2,993件

解説

“アメコミ界”のヒーロー、スパイダーマンが活躍する大ヒットアクション大作の第3作。前作から約3年、今度はスパイダーマンがブラック・スパイダーマンに変ぼうし、新たなる敵サンドマンらとの死闘を繰り広げる。監督は前2作に続き、名匠サム・ライミが担当。スパイダーマンことピーター・パーカーを『シービスケット』のトビー・マグワイアが続投する。最新VFXを駆使した迫力映像とヒーローの等身大の姿を描いた人間ドラマ、さらにはシリーズ初登場のニューキャラクターたちに注目したい。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

かつて暴漢に襲われて亡くなったベンおじさん殺害の真犯人、フリント・マルコ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が刑務所から脱獄。その情報を知らされ激しい怒りに燃えるピーター(トビー・マグワイア)は、メイおばさん(ローズマリー・ハリス)の制止の言葉も聞かず犯人の行方を追う。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2007 Sony Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
(C) 2007 Sony Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

「スパイダーマン3」アメリカの現在が抱える問題がはっきりと浮かび上がってくる

 アメコミの読者にはおなじみの、サンドマン、ニュー・ゴブリン、そしてヴェノムが登場するシリーズ第3作では、さらにもちろんスパイダーマンと恋人MJとのラブ・ストーリーもあるという盛りだくさんな内容。だが不思議なのは、これらそれぞれのストーリーが絡まりあいながらひとつの大きな物語を作り出すのではなく、それぞれが同じストーリーを語る、という点だ。

 語られているのは「悪人にもそれぞれの理由がある。だから安易に復讐してはいけない」というたった一つのことである。誰もが善と悪の極を持ち、その中にそれぞれの世界が広がっているというメッセージなのだが、それが何度も分かりやすく丁寧に語られるとき、アメリカの現在が抱える問題がはっきりと浮かび上がってくる。

 そのあまりの分かりやすさはちょっと寒々しくもあるだが、この映画はそこに奉仕するだけではない。監督のサム・ライミの映画体験の豊かさが、「ひとつのストーリー」の中のさまざまなディテールの幅を広げるのだ。40年代から50年代にかけてのハリウッド・ミュージカル、ホームドラマ、それから70年代のディスコ映画など、細部から映画の歴史が湧き上がる。一方にこんな豊かなアメリカがあり、そして一方に寒々しいアメリカがある。しかしそのどちらもアメリカだ。まさにこの映画が語るストーリーを、この映画自身もまた生きている。(樋口泰人)

映画.com(外部リンク)

2007年4月26日 更新

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