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パプリカ (2006)

監督
今敏
  • みたいムービー 454
  • みたログ 2,963

3.81 / 評価:1319件

映画、アニメの可能性を広げた作品

  • xeno_tofu さん
  • 2021年1月23日 18時30分
  • 閲覧数 659
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作未読。
(というか、原作が小説であることに驚く。この映像世界は、どうやって文字で表現されているのかが、まず気になる。そこは、筒井康隆、この映像作品につながる描写を文字を表現しているのだろう)。

見ていなかった名作、傑作、話題作をどんどん見ていこうと、今回手に取ったというか、画面で選んだのが「パプリカ」(このコロナ禍でお世話になるようになった動画配信サービスだが、こんなに便利とは)。

夢を舞台とした極彩色世界というイメージと、林原めぐみ演じる少女「パプリカ」が主人公ということしか知らなかった。はたして、どんなストーリーなのかと思っていたが、意外にも現代を舞台に、「DCミニ」をめぐるミステリー、サスペンス的な内容が話のベースとなっていて意外な印象だった。

開発途中の品が奪われ、それが悪用されるなんてのは、ストーリーとしては、かなりの定番だが、見ている中で、なんでか分かった。これはストーリーラインやキャラクターの数やその立ち回り方はなるたけ簡素にして、映像に集中させる。こんな効果につながっている。

こうなると、あらすじも紹介しづらいというか、あまり立ち入るのも野暮な感じになる。その映像も、夢世界を十二分に表現されていた。映像の飛び方、脈絡もないのに意味をなすような夢の中でのセリフ回し。まさに、夢。映像を通じて夢を見させられているような感覚、映像作品としては1つの到達点、極致と言えるのではないか。

まあ、私のようなストーリーを楽しみたい派は物足りないかもしれない。また、キャラに感情移入する人にとっては、触れた通りキャラの描き方がポイントを押さえた簡素なものなので、気持ちを入れ込むとっかかりが少ない。

クリストファー・ノーランの「インセプション」に影響を与えたとされるが、確かに夢の中に入り込むコンセプト、舞台の絵面に近いものがあるが、作品全体のテイストは違うもののように思った。
前半部は、夢に入り込む「DCミニ」をめぐるミステリー部分、夢の中での攻防戦は、「攻殻機動隊SAC」を思い出した(公開順からすると、本作の方が影響を受けたのかも。あとキャストもかぶる人多いし)。後半のカオスな夢世界、百鬼夜行に巨人は、終盤のカタストロフィーとして、いくつかのジブリ作品に通底するように感じた。

映画のあり方、見せ方として1つの区切りを設けるように束ね、そこから可能性を広げた作品として、一見の価値ありな1本だった。

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