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パプリカ (2006)

監督
今敏
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3.82 / 評価:1,157件

解説

夢に入り込み、夢を犯すテロリストに立ち向かう夢探偵“パプリカ”の活躍を描くファンタジー・アニメ。日本が誇るSF作家である筒井康隆の同名原作を、『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』の今敏監督が映像化した。ヒロインを人気声優の林原めぐみが務めるほか、古谷徹がこれまでのイメージから一転、巨漢の男性の声に挑んだ。圧倒的な技術力と想像力を惜しみなく投入し暴走する夢のアイデアを具現化したパレードの描写は圧巻。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

夢に入り込んで患者の治療を行う装置“DCミニ”が盗まれ、精神医療総合研究所に勤める若きサイコ・セラピストの千葉敦子は、“DCミニ”開発者の時田とともに島所長の元へと集まる。しかし、所長の島が突然、意味不明な内容の演説をとうとうと語り出す。“DCミニ”を盗んだ者たちによる夢の侵略が現実のものとなり始め……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「パプリカ」大胆に「変身美少女ヒロインもの」として換骨奪胎

 いやぁとにかく面白いのだ。

 主題は「夢と現実」「妄想」、あるいは「映画愛」といった、くりかえし今敏が扱ってきたもの。とりわけ「千年女優」「妄想代理人」の二番煎じと断じられそうなものでもあるが、そんなの軽く吹き飛ばすほどのサービス精神。いっそ集大成と呼べと言わんばかりに、トレードマークの「徹底したリアリズム」を少し後退させてまで、ケレンだらけの圧倒的なスピード感で一気に観せる。いやはや、そのテクニックはたいしたものだ。

 筒井康隆の原作にある「夢をモニターする」というアイデアは15年前の発表時こそ斬新であったが、今にしてみると少々使い古された感もある。元来ツツイスト=筒井信者であるという今敏は、有機物無機物ゴタマゼにパレードする祝祭的な悪夢の光景とか、ナンセンスな七五調の言葉遊びなど原作者へのオマージュをちりばめつつ、いっそ大胆に「変身美少女ヒロインもの」として換骨奪胎しきったのがいい。すべての登場人物を陰と陽、対になるように明確に関連づけながら、「女性的なるもの」の勝利へ収束する……という構成も明確。イメージ自体は制御不能な混沌にあふれていても、理知的かつシンプルな印象を与えるのはそのためだろう。(ミルクマン斎藤)

映画.com(外部リンク)

2006年11月23日 更新

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