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サイレントノイズ (2005)

WHITE NOISE

監督
ジェフリー・サックス
  • みたいムービー 13
  • みたログ 116

2.56 / 評価:39件

結構怖く出来ていると思いますが・・・

  • カナボン さん
  • 2008年10月7日 23時12分
  • 閲覧数 358
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

もし自分の一番愛する人が突然亡くなってしまい、あの世からのその最愛の人の声を聞くことができるとしたら皆さんはどうしますか?

今日のお題目は「サイレントノイズ」です。

別に心霊現象に詳しいわけではないのですが、実際このような現象が実在するそうです。それは「E.V.P(Electronic Voice Phenomena)」=電磁音声伝達現象といって、現代の電子機器が発する静電磁波を媒体として、死者が生者に音声や画像を伝達する現象だということです。

昔の歌で、岩崎宏美の「万華鏡」の気味の悪い女の人の声や、レベッカの「MOON」の”先輩”という声が吹き込まれているということは有名ですが、これも「E.V.P」の一種だとか。

この心霊現象を題材にしたスリラーが本作というわけです。

主人公のジョナサンは、最愛の妻アンナを亡くし、生きる望みを失いつつあった。そんな彼の前に「E.V.P」の研究をしているレイモンドという男が現れ、アンナの声を聞いたと告げる。最初は取り合わなかったジョナサンだが、実際レイモンドの家で、アンナの声を聞き、同じく最愛の人を亡くしたサラという女性と共に「E.V.P」にはまっていくという物語。

正直、結構怖く出来ていると思います。
未録画のビデオテープを再生して、次第に現れ始める不気味な影。
それがやがてはっきりとアンナの顔を形作る。
と、突然、見も知らぬ女性の助けを求める顔に変わったり、結構見ていてギョッとするシーンもあります。
また、ちょっと目を離した隙に、サラがバルコニーのフェンスの上に立っている場面は本当にゾクッとしました。

主役のジョナサンを演じるのは、マイケル・キートン。初代バットマンでお馴染みの人ですね。実際この人、シリアスからコメディまで、そして善人役から悪役まで幅広い演技ができる素晴らしい俳優さんです。彼が苦悩する主人公を好演しています。

演出としては、結構怖がらせるツボを心得ており、なかなかの出来です。
しかし、シナリオ的にはどうかなと思ってしまうのが正直な感想。

さりげなく「E.V.P」という世間一般に浸透していない概念を映画の中で説明するくだり、そして”コックリさん”と同じく、興味本位で「E.V.P」に臨むと危険だという警告をするあたりはうまいと思います。
しかし、肝心のジョナサンの動向が迷走気味なのですね。

まず、ジョナサンが「E.V.P」を初めて信じるシーンが実に淡泊。えっ・・もう信じちゃうの?という感じです。映画としては、もう少しジョナサンの半信半疑の状況を描くべきだったと感じるのですね。いきなり初めてレイモンド宅を訪れたその日から、「E.V.P」にのめり込んでしまうのはいささか早計かと。

そしてレイモンドの突然の変死。いったい生きた人間が彼を殺したのか、それとも悪霊に憑き殺されたのか、全く触れられずそのまま放りっぱなしという有様。

盲目の女霊媒師の、霊への接触と干渉は違うというジョナサンへのアドバイス。これも私には正直何が言いたいのかちんぷんかんぷん。

それにもまして、映画が進むに連れ、ジョナサンは亡き妻からの啓示とばかり、今にも命を落としそうな人を助けるのが自分の使命だと、当初のアンナとの霊界通信の目標を大きく逸脱して走り回る展開には唖然としてしまいます。

そして妻の死の真相。ある程度普通の人ならこの展開は読めると思いますが、突然の誘拐犯の登場にも釈然としないものを感じてしまいますね。

そして悪霊がジョナサンを襲うシーン。正直わけわかりません(汗)

妻の死の真相解明というゴールを設定したために、このようなシナリオになってしまったのは明らかですが、「E.V.P」の不気味さ、怖さにもっと主眼を置いた話にすれば、ホラー映画として結構いい出来になったと思うのですが。
題材としては、目の付けどころが良かったために残念です。

でも自分がジョナサンの立場だったらどうでしょうか。
確かに得体の知れない他人の幽霊とかはゴメンですが、自分の愛する妻や、肉親の霊だと多分怖くはなく、却って愛おしく感じてしまうでしょうね。
私がジョナサンの立場なら、やっぱりハマってしまうかもです。

でも映画のラストの字幕、あれを見るとやっぱり、踏み込んではいけないことかもと、考えちゃいますね。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 不気味
  • 恐怖
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