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手紙 (2006)

監督
生野慈朗
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4.14 / 評価:3371件

玉山と山田の相似性のみ成功、後はちぐはぐ

  • sol***** さん
  • 2020年11月15日 12時39分
  • 閲覧数 426
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

兄弟の相似性という点で玉山鉄二と山田孝之のキャスティングは説得力あると感ずるも、うーん・・・お後が宜しくないようで。

山田に明るく健気に言い寄る食堂アルバイト:沢尻エリカには素気無く「人殺しの兄がいる」と追い払ったのに、決して純粋な恋愛感情のみではない打算で付き合っていたように見えるご令嬢:吹石一恵に対しては一人っ子と嘘をつき、殺人者の兄がいるとばれ去ってしまった吹石がけがを負った際、その父親からの「手切れ金」を受け取ってさっさと立ち去ってしまうなど、「結局は金目当てで付き合っていたのか?」と思わざるを得ない。※その後見舞いに行ったということもなさそうだし

仮に沢尻の役を容姿端麗とは言い難い女芸人とか演じていたなら、この部分も幾許かは呑み込みやすくはなったかもしれない。

その彼女との「偽装手紙」の件発覚後の結婚話も余りにも唐突過ぎて納得する間もない。山田の「俺がお前を守る」には本当に口をあんぐり開けてしまったよ。笑

ラストの慰問漫才における「アスベストのような存在だけどたった一人の兄ですから・・・」というセリフもまた心底の兄弟愛というのではなく「逃れようのない仕方なしの義理」といった趣が感じられ、アスベスト呼ばわりされた受刑者兄の心境にそれこそアスベストを吸わせたような効果しか与えることが出来なかったのではなかろうかと思ってしまう。後で必ず中皮腫になるような・・・

ストーリーの骨子となる「犯罪者の身内、ひいてはその配偶者と子供が背負う重い十字架」というテーマは勿論理解できるものの、十分には咀嚼されたうえでこちらには届いてこなかったという印象。

後、ハートウォーム系のBGMも過剰な感じ。もっと社会の冷徹性をこれでもかとエッジを利かせた演出を施し、貯めに貯めた後のハートフル演出をワンポイントで用いるなら映画全てがきりっと引き締まったかもしれない。

2.4の二つ星

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