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ディパーテッド (2006)

THE DEPARTED

監督
マーティン・スコセッシ
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3.52 / 評価:2,877件

日本で公開されるアメリカ映画の水準

リメイクと知っていたので当初はレンタル開始まで待とうと思っていた作品ですが、米アカデミー賞にノミネートというニュースを聞いてこれは観なければと思い、先週末ようやく観てきました。

すでに多くの人が書かれているとおり、確かにオリジナルの『インファナル・アフェア』よりは、悲壮感や男の哀愁のようなものが薄いように感じました。無論、オリジナルとの年齢の違いや潜入期間の短さにも原因があるのだと思いますが、おそらくスコセッシ監督の意図を好意的に解釈すれば、2人の複雑な心理描写よりも、アメリカ人向けに単純さや明快さをあえて優先した結果かもしれません。

いずれにしても、シンプルなアメリカ映画が好きな私としては、結構楽しめた映画でした。もっとも、オリジナルに比較的忠実なストーリーだったので、どうしても衝撃度は小さいのですが、もしオリジナルを知らなかったと仮定すると、かなり楽しめる内容だったように思います(つまり、もしオリジナルを未見の人であれば、結構お勧めできる映画です)。

それにしても、ディカプリオの演技はすごくよかったです。あれほど汚い言葉を吐くディカプリオを初めて観た気がしますが、オスカー主演男優賞へのノミネートも納得の演技でした。あと、スコセッシ監督のオリジナル版へのリスペクトも随所に感じられました。実際、ストーリーの基本は、オリジナルから大きく逸脱するものではありませんでしたし、いくつか全く同じ構図のシーンなどもあったように思います。おそらくラストを多少改変したのと、女医の役をかなり目立つようにした程度だったと思います。

ところで、もう皆さんのレビューにあまり付け足すこともないので、恒例のアメリカでの評価について多少書きたいと思います。リメイクにもかかわらずオスカーにノミネートされた事実からもわかるように、この『ディパーテッド』は、アメリカ人には概ね好評だったようです。下記にコピペしておきますが、アメリカでの評価は、批評家によるものが「A-」、一般人のそれが「B+」でした。
http://movies.yahoo.com/movie/1808745378/info

この評価自体は、他のサスペンス映画などと比べてもらうと明らかですが、かなり高い評価です(たとえば、最近日本でも公開された『ラッキーナンバー7(原題:Lucky Number Slevin)』の米国での評価は、批評家「C+」、一般人「B」です)。


したがって、あくまでも日米両国のyahooでの評価を比べると、日本人の『ディパーテッド』への評価のほうがだいぶ厳しいようです。ちなみに、米国yahooのレビューをいくつか抜粋して読んだ限りでは、アメリカ人の大多数はこの作品がリメイクであることは知りつつも、実際にはそのオリジナル版を観たことのある人は少ないようです。おそらくそのあたりの違いが、日米の評価の違いにも表れているのだろうと思います。

最後に、以下は余談というか豆知識として書いておきますが、日本で公開されるアメリカ映画は、実はほとんどがそれなりの水準の映画です。そうでない映画もたくさんあるじゃないかとお感じの方も少なくないと思いますが、あれでも一応厳選されて海を渡ってきます。本当にひどい映画(一部マニアックな映画も含む)は、わざわざ権利を買ってまで上映するメリットがないので、日本で上映されることはまずありません(劇場公開なしでも、DVD発売やレンタルがされればましなほうです)。したがって、あくまでもアメリカ人に比べれば、日本人はある程度選別された良質なアメリカ映画を観られる環境にある、ということは少なくともいえると思います。

詳細評価

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