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トゥモロー・ワールド
2006年11月18日公開

トゥモロー・ワールド

CHILDREN OF MEN

1092006年11月18日公開

caf********

5.0

ネタバレ油断して観ると画面に釘付けになる

なんてことないストーリーを監督の手腕によって傑作にするのが映画の醍醐味である。ストーリーだけなら小説でよいし、音楽だけならCDで事足りる。それら様々な要素の集合体が映画で、その点、トゥモローワールドは突出した演出表現が売りである。 開幕から繰り広げられる長回しによる一連のシーンはこの映画の全てだといってもよい。カーチェイス、出産、戦場などいろいろな場面で使われ、作品の緊張感を保つことに成功している。 主人公はザ・無個性の極みで、脇役は癖が強いという構図になっており、こいつらが場面場面で活躍をしては別れを繰り返す日本古来のRPG的な王道ストーリーが物語として厚みを増していく。そしてこの目立たない主人公が最後に仕事を終えて、子供に未来を託すという結末は映画全体としてのテーマ性と相まって感動を生む。子供=奇跡、財宝に準えた主題は現代社会にも通じるし、社会性の面でも見るべき点はある良質な作品。

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