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華麗なる恋の舞台で (2004)

BEING JULIA

監督
イシュトヴァン・サボー
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3.94 / 評価:96件

解説

イギリスの文豪サマセット・モームの傑作を基に、人気女優の生き様をエネルギッシュに描いた人間ドラマ。監督は『太陽の雫』の名匠イシュトヴァン・サボー。舞台監督の夫を持ちながらも、若き米国人青年と恋に落ちる女優ジュリアを、本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされたアネット・ベニングが貫禄たっぷりに演じる。洗練されたユーモアに満ちた会話の数々と美しい衣装の数々、さらには爽快(そうかい)感あふれるクライマックスが魅力。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1938年のロンドンで舞台女優としてトップを走るジュリア(アネット・ベニング)は、舞台監督の夫マイケル(ジェレミー・アイアンズ)や聡明な息子ロジャー(トム・スターリッジ)と平穏な家庭を築いていた。そんな中、ジュリアは母子ほど歳の違う米国人青年トム(ショーン・エヴァンス)と出会い、やがて恋に落ちる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2004 2024846 Ontario Inc.; Being Julia Productions Limited;ISL Film kft, All Rights reserved
(C)2004 2024846 Ontario Inc.; Being Julia Productions Limited;ISL Film kft, All Rights reserved

「華麗なる恋の舞台で」歴史もイデオロギーも超越したサボー監督による痛快コメディ

 1938年のロンドン。マンネリに陥っていた大女優ジュリアは、アメリカ人の若者トムと恋に落ち、情熱を取り戻す。だがそれも束の間、トムには若い恋人ができ、しかも駆け出しの女優であるその恋人は、トムとジュリアの関係を利用して役を得る。傷心の大女優は、なす術もなく現実を受け入れていくかに見えるが、最後に鮮やかな逆転劇を演出する。

 イシュトバン・サボー監督の新作には、ナチズムも共産主義も東西冷戦もハンガリー史もない。何とも軽やかで痛快なコメディなのだ。しかし、そこには、「コンフィデンス/信頼」「メフィスト」「ハヌッセン」「ミーティング・ヴィーナス」「太陽の雫」といったサボーの監督作に通じる世界が確かにある。彼の映画では、激動する時代のなかで現実が歪み、崩壊し、主人公たちは、生きるため、望みを叶えるために、もうひとりの自分を演じる。

 ジュリアの前には、彼女を女優に育て上げた亡き座長が、守護霊のように現れる。彼はかつて、駆け出しの女優にこう語った。「舞台で演じている時は、劇場こそが唯一の現実だ。劇場の外で大衆が“現実の世界”と呼ぶものは、空想に過ぎない」。ジュリアは、そんな恩師の言葉を実践し、人生の転機を乗り越えていくのだ。(大場正明)

映画.com(外部リンク)

2007年2月8日 更新

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