あらすじ・解説
1995年1月17日未明、阪神・淡路大震災が発生、神戸市内でカメラ店を営んでいた古市忠夫(赤井英和)は、友も家も財産も失ってしまう。忠夫は町の復興のためにボランティアに奔走するが、ある日、震災を免れた自分のゴルフバッグに出会う。奇跡を感じた忠夫は、60歳を前にゴルフのプロテストへ挑戦することを決意する。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(226件)
- ple********
4.0点
今作は毎年1/17には必ず観なければ駄目! 冒頭から鳥瞰の構図を多用していて、迫力が有りました。阪神・淡路大震災を再現することに徹底的に拘っていて(例えば、夜間のシーンは全体的に暗くする等…)、地震のシーンは怖かったです。少しCGぽかった気がしましたが。「東日本大震災はどうだったか」と思いだし、考えさせられました。 全編に音楽を掛けていたり、所々あざとい演出が有りましたが、俳優の演技を信用しているのが好感を持ちました。 赤井英和演じる古市忠夫氏がプロゴルファーを目指そうと決心した後は、シリアスな前編から打って変ってコミカルになっていきますが、古市忠夫氏のポジティブさが上手く表現出来ていたと思うし、メリハリが出ていて、良かったと思います。 阪神・淡路大震災から神戸がどのように復興したのか、プロ試験の予選等をもう少し詳しく観たかったですが、125分という時間内で阪神・淡路大震災からプロゴルファーの最終試験まで上手く纏められたのではないかと思います。 万田邦敏監督の演出のセンスの良さが感じられました。 仙頭武則がプロデュースと脚本を手掛けていると知って驚きました。 2013/2/27(水) ひらたタウンセンター シアターOZにて鑑賞
- やふたろう
4.0点
冒頭の地震のシーンは迫力あり「映画」の導入としては観客を引き込む力があった。ただ、後半部分、特にゴルフ場でのラウンドを重ねるシーンや降雨のシーンはもう少し骨太に撮って欲しかった。 プロジェクトXのようなテレビ番組で制作したほうが、余計な肉付けをする必要がなく阪神淡路大震災の悲劇と古市氏のご苦労が知れ亘ったのではないかと思う。それでもなお、この映画を認める書き込みが多いのは薬師丸ひろ子の存在感と賛同出演の面々。全国にこの映画を知ってもらおうとする意気込みが伝わってきました。 後半部分で評価を落とすところを薬師丸ひろ子が救っている。映画としてはそんな感想でした。故川島英五の主題歌も素晴らしかったです。作品としては★3ですが、★1おまけしました。
- ********
4.0点
2006年。万田邦敏監督。阪神淡路大震災で被災した商店街のオヤジ(赤井英和)が、商店街の復興とゴルフのプロテスト合格に挑むという実話を元にした話。震災シーンの金がかかった再現がすごいです。ちょい役で著名な役者も多数出演しており、豪華な印象を与えています。 「復興」と「転身」が、ともに「人はいつからでもやり直せるのだ」という前向きなメッセージになっていて、それはすばらしい。前半の商店街復興の政治的な話と、後半のプロゴルファーへの転身の個人的な話を架橋する、無私の精神=こだわりのない前向きさ。「私」にこだわらなければ、人は大抵のことを楽しくできる。 そういう物語的な設定が、映像としては、多用される俯瞰ショット(空からの撮影)に現れています。この映画において俯瞰ショットは、「私」を離れて大きな視点を獲得することなのです。社会のために、みんなのために。しかもそれが特定の目的を持ってしまうと容易に全体主義的な息苦しさになりますが、この映画ではいかに目的とずれるか、途中の寄り道を楽しむかが強調されてもいます。 有名だというだけで役者を沢山出すような態度はどうかとも思いますが、見る価値は十分にある映画です。
- c62********
5.0点
この映画は、演技が今ひとつとかいわれてましたが、 そんなこと、僕自身、全然気にならなかったです。 この作品は、わたしたちに訴えてくるものが、たいへん多かったです。 つくづく、わたしたちには、気づいていないものが多いな。って考えさせられました。 そして、災害が起こっても、それに立ち向かえるだけの街づくりとはどういうものか。 また、私が今ここにいるということは、どういうことなのか。と、いうことを、 心へスーッと教えてくれる作品でした。 混迷する、こんにちの時代。ぜひ、この作品を、みなさんご覧になっていただきたく思いました。
- bon********
5.0点
私にとって阪神淡路大震災は、被災地からそれほど遠くない大阪市に住んでいても、やはりどこか遠いところで起こった震災でした。確かに大きく揺れて驚き、通勤しようにも市内の交通が麻痺していて休業になったけれど、命や財産を失うようなことがありませんでした。遠く神戸方面の空が赤く燃えていたのを覚えています。それでも、遠い世界の出来事でした。 この映画を観て初めて、震災の残した傷跡の大きさ、人々が受けた深い悲しみ、そして命の尊さや助け合うことの大切さ、人間の強さなどが心の中に飛び込んできた気がしました。 ぜひこの映画を観て、誰かにこの悲惨な震災から学んだことを伝えていって欲しいと思いました。
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