2006年10月28日公開

明日へのチケット

TICKETS

1102006年10月28日公開
明日へのチケット
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

テロ対策の警備のため、すべての電車が遅れたことにより騒然とするインスブルック駅を、ローマ行きの急行列車が出発した。仕事相手の企業の秘書(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)に便宜を図ってもらった初老の大学教授(カルロ・デッレ・ピアーネ)は、自分に親切な秘書に心引かれていることに気づく。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(54件)

切ない17.9%楽しい16.2%ロマンチック12.0%泣ける10.3%笑える10.3%

  • 一人旅

    4.0

    オルミ&キアロスタミ&ローチ

    エルマンノ・オルミ&アッバス・キアロスタミ&ケン・ローチ監督作。 イタリアのエルマンノ・オルミ、イランのアッバス・キアロスタミ、イギリスのケン・ローチが共同で監督を務めた伊英合作映画で、3人の名匠による3つの物語がそれぞれに独立してではなく、緩やかに繋がり合いながら一つの大きな物語を成していきます。 オーストリアのインスブルックからイタリアのローマへと向かう列車内を舞台にした群像ドラマとなっていて、 年老いた大学教授と企業秘書の恋慕を描いた―オルミ 傲慢な婦人と彼女に付き従う青年を描いた―キアロスタミ サッカーファンの英国人若者3人組とアルバニア難民家族を描いた―ローチ …と、3人の監督それぞれの持ち味が発揮された三者三様の物語が、ローマ行き列車という同じ舞台の中で溶け合っていきます。 中でも、物語を締めくくるケン・ローチ篇は、社会の底辺で生きる人々を描き続けてきた同監督の優しい眼差しに溢れた内容となっていて、“信頼と希望”を感じさせる晴れやかな結末が心地のいい余韻を残してくれます。 蛇足) 同じ列車に偶然乗り合わせた乗客達の群像劇という点で、イェジー・カヴァレロヴィチの名作『夜行列車』(59)を連想しました。

  • spf********

    4.0

    電車の中で描かれる群像劇

    3巨匠の作品を一度に味わえるなんて、なんと贅沢な! 電車の乗客ひとりひとりに それぞれの人生、物語があるのだと実感しました。 第2部のキアロスタミ監督の会話劇が 非常に面白みがありました。

  • yab********

    5.0

    自分探しのプレミアムチケット

     仕事柄出張で新幹線に乗ることが多い。ウィークデーの新幹線はビジネスマンばかり。パソコン族とスリーピング族とビジネス会話族でとても無機質。景色など見ている者はいない。  新幹線のチケットは、車掌に見せる単なる通行証にすぎない。ああ、無機質だ。旅ではない。東京と仕事場を結ぶ時間の捩れにすぎない。  しかしこの作品を観て、ちょっと待てよと思った。  オーストリアのインスルブックとイタリアのローマを結ぶエクスプレス。地図で見ると、インスルブックからは、アルプス山脈を越えるとすぐイタリアで、イタリアの中央部を通り、そのまま海岸に近いローマへ。ヨーロッパ大陸ならではの醍醐味。人種の坩堝。ビュッフェは世界の談話室。  インスルブックの仕事を終えてローマに帰る途中の大学教授。将軍の妻と、兵役の奉仕活動で将軍の妻の面倒を見る若者。自国のサッカーチーム、セルティックの対ローマとのアウェイ戦の応援に駆けつけたスコットランドの三人の若者。そして、その人々の心の襞を横断していく、アルバニアの難民家族。  それぞれの人々が、チケットの不思議な重みと、エクスプレスの車内の奇妙な興奮と覚醒で、違う自分の存在に気づいていく。その息遣いが、パルムドール賞を受賞した3監督の接写的な映像で、見事に表現されていく。  たとえば、インスルブック駅のホームの雑踏の陽炎のような映し方といい、イタリアの片田舎のホームに一人残された将軍の妻の哀愁漂う映し方といい、終着駅のローマで、「セルティック万歳!」と叫ぶ若者たちの屈託のない姿の映し方といい、それらは、現実を超えるなんらかの予感を、僕らに感じさせてくれる。それは、エクスプレスという、現実をただ移動させる”時間の習俗”を超えるものでもある。    大学教授は、インスルブックで自分に優しくしてくれた女性を妄想し、将軍の妻は、自分の思うままにには事が進まないことを悟り、スコットランドの若者は、自分の正義感が愛するサッカーチーム以外にも漲っていることを初めて知る。  その時、紙切れ同様の通行証が、自分探しのプレミアムチケットに変貌する。

  • dkf********

    4.0

    ★4つはケン・ローチ作への評価

    まず、この3人の大御所を一堂に揃えた企画力はたいしたものだ。熱心な映画ファンなら決してスルーできない大変魅力的な顔ぶれである。自分など、面子の名前だけで公開初日に劇場に駆け付けたクチだ。ただし、企画物は当たり外れが大きく、それぞれの話には完成度でバラツキがあるのは仕方ないところか・・・ 1話目のオルミ作。これは一番印象が薄い。ストーリーが致命的につまらないし、この話ならばオルミである必要もないのでは?とも思う。寡作監督の久しぶりの作品という話題性のみで★2。 2話目のキアロスタミ作。これはもう完全なキアロスタミの世界!あのくどいウザいオバサンのセリフの言い回しや態度は監督の作品に出てくるイラン人をそのままイタリア人に置き換えただけのようだ。オバサンのやりたい放題のジコチューぶりに本当にイライラしっぱなしだったので、オチにはスッキリする。★3。 3話目のローチ作。これは実質のメインパートだと思う。他の2監督の話がいかにも短編を意識して作られたようなあっさりした印象だったのに対し、このローチ作には短いながらもちゃんと起承転結のストーリーがあり、話の中心に移民問題という社会的テーマまでしっかり描かれている。爽やかな感動を呼び起こしてくれるラストも含め、脚本が素晴らしいのだ。監督がこのオムニバスを単なるお祭りにせず、しっかり取り組んでいる姿勢が一目瞭然のダントツの完成度。この話がなかったら、危うく企画倒れになっていたかもしれない。ケン・ローチがこの映画を救った。★4。 いずれにせよ、これは映画を愛するファンへのとびきりのプレゼントのような作品であることは間違いない。素直に楽しみましょう!

  • aw_********

    5.0

    セルティック

    3つのストーリーのうち、セルティックファンが主役のストーリーで、最後にローマファンが出てきた場面が最高でした! サッカーファンにとってはたまらない終わり方だと思います!

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
明日へのチケット

原題
TICKETS

上映時間

製作国
イタリア/イギリス

製作年度

公開日