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愛の流刑地 (2006)

監督
鶴橋康夫
  • みたいムービー 372
  • みたログ 1,485

3.25 / 評価:736件

昨今、流行りの不倫でもここまでは行かない

  • こうまき さん
  • 2020年6月19日 5時04分
  • 閲覧数 1643
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

先輩が超おススメ!と言うので見ることにした
渡辺淳一の本は若い頃にたくさん読んだが、どの話も男から見て都合のいい女しか出てこない
エロい描写にはそこそこドキドキしつつページをめくったが、最後まで読むと、
こんな女いねーよ!と突っ込んで終わった
渡辺淳一の理想の女を押し付けられすぎて、かなり飽き飽きしていたのを思い出す


この映画の原作は未読だったが、内容は似たような感じなんだろうなと推測しながら鑑賞
結論から言うと、やはり、こんな女いねーよ!だった
・・・いや、ちょっと違う
私にはこんな女、理解できないよ、が正しいか・・・
少なくとも先輩は超おススメなのだから、理解しているはず・・・

男と女の関係性など、それこそ十人十色で、正解と呼べるものなど存在しない
誰かにとっての正解は、誰かにとっての不正解であっても、おかしいことなど何もない・・・
なので究極の愛のカタチを突き詰めた時、失楽園も同様に、そこにあるのは「死」だという作者の思いを否定することは出来ない
確かに、自分の一番いい状態の時にコロリと逝ってしまえるのはいいことなのかもしれない、後先考えず、自分の事だけを思えば、だが・・・
しかし、そんなことはありえない
誰しも人生の中において役割を持ち、そのミッションをずっとクリアし続けている
仕事だったり、子育てだったり、家庭の中でも社会の中でも必ず自分の立つべき場所があり、そこでやるべきことがある
男女の関係だけがこの世の全てではないのだから・・・


毎日家事に追われ、小学生の息子相手に本気でケンカしている私からすると、
この映画のヒロイン冬香には、目を覚ませ!と喝を入れたい・・・
普通の俗世間に生きる私には、ちゃんちゃらおかしいとしか思えない


さて、そうした作者の理想をちりばめたストーリーではあるが、映画としてはどうなのか、というとそんなに悪くはないのだ、これが・・・
豊川悦司の持つ色気と、寺島しのぶの色気
二つの色気の掛け算は、画面からはみ出す勢いがある
不倫の愛にどんどんはまっていく二人の様は美しいとしか言えない
家族を捨ててまでと本気で愛し合う不倫と、そうではない不倫と、二つの愛が描かれるのだが、比べることで余計に究極の愛情が際立つように見える
そして最後、村尾菊次のいる場所が愛の流刑地なのだとわかってからの、平井堅の主題歌エレジーが、本当に胸に沁みる
この歌があってこその映画だったとしか思えないほど泣ける歌なのだ


ほめるのはそのくらい
渡辺淳一の原作がいくつも映画化、ドラマ化されているが
毎回思ったのは、男の理想を押し付けるな!ということ
それを映像化していた時代の潮流もあったかもしれないが、
今の時代にはどうにも合わないものばかりに思う
控えめで従順、でもベッドの上では大胆という女性像を受け入れる時代とは思えない
こんなイメージはハイキックで粉々じゃ~!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 切ない
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