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暗いところで待ち合わせ (2006)

監督
天願大介
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  • みたログ 949

3.82 / 評価:370件

ミステリーなんだろうけど

  • najarake さん
  • 2021年2月8日 11時28分
  • 閲覧数 216
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

いじめを受ける外国人労働者の悲しみと、親を失った盲目の女性の行き所ない不安、そして「犯人はだれ?」のミステリー。

「ZOO」に続けて乙一原作映像化作品を観てみました。
この作品でも「世の中の普通」から外れた、疎外感を持った人々のお話で、この辺、乙一という作家の「同情集め」の手管が同じなのに驚きました。
観客が「可哀そうだね」と心を寄せやすい設定をまず敷いて置くと、あとは本当に簡単に解けてしまいそうな謎解きも、それなりに功を奏し、疎外された人々の「明日はいい日かも」に転じるきっかけにする、というところ「悲壮のまま放置する」他の作品とはやや趣が違ったような気もします。

作品の中に「毎日、毎日、毎日続く」というセリフがあって、これが本当の「逃げ場のない」現実をとてもよく表していると思います。気の持ち方を少し変えたところで、環境は全く変わってはくれませんし、それは自身が生きている限り続くわけで・・・。
作品の中で、盲目の女性は、最後の最後の死と生の間で、かすかに赤い光を「視た」?のでしょうか。そこは、本当は全く救いのない現実で終わらせては、あまりにあまりだという作り手の「ウソ」であったのか。

犯人が見つかり「よかったね」で観終えることが出来なかった私は、へそ曲がりだったでしょうか?

原作どうりなのか、文章ではきっと表現できた「不思議な同居生活」も、画にしてみると、あまりうまくいっていないコントのようになってしまうし、スリリングな設定が、あくびが出るほど退屈でした。

最後の種明かしで、「あ~あ、やっぱり」と留飲を下げてくれたところが、よく噛んで食べた満足感のようで、終わりよければすべてよし、ということでしょうか。

けど、雨の中「おかあさん、おかあさん」と叫んでしまうあのシーン、グッときましたねえ、かなりグッときました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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