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アークエンジェル (2005)

ARCHANGEL

監督
ジョン・ジョーンズ
  • みたいムービー 14
  • みたログ 82

3.35 / 評価:26件

“ソビエト連邦”の負の遺産と「独裁者」

  • spi***** さん
  • 2008年8月22日 23時19分
  • 閲覧数 313
  • 役立ち度 11
    • 総合評価
    • ★★★★★

「独裁者」はなぜ生まれるのでしょうか。

古い時代であれば、強い軍隊をもって“王”という地位についた者が、「独裁者」に当たる存在なのでしょうか。
しかし、とくに近現代における「独裁者」は、ヒトラーのように、民衆の支持によって作られることも少なくないという印象があります。

もちろん、直接的には、権力(の甘い汁)が「独裁者」を作るのでしょう。
けれども、根本的な原因は、民衆が、カリスマ性のある一個人に心酔し、思慮浅く、自らの権利を差し出してしまったせいだと思います。


ひとは、弱い自分を肯定してくれる、そんな<強い>存在に憧れ、近づきたいと願います。
自らに利をもたらさない「既存の“腐敗した”社会」に対して、代わりに、大きな声で意義を唱えてくれる存在。
ひとは、そんな<偉大な>存在に激しく同調し、やがて、彼(または彼女)に全幅の信頼を置いて、最終的に、自ら考え判断する権利を棄ててしまうのでしょう。

もちろん、心酔するにふさわしい人間も存在するにちがいありません。
しかし、その心酔すべき人物が、慈愛に満ちて真に平和的な人物か、それとも、欺瞞に満ちて実は排他的な人物かは、じっくりと見極める必要があるのだと思います。

たとえば反社会的な新興宗教の集団など、マインドコントロールを受けている集団心理を、怖ろしいと感じます。
そして、そういう民衆の心理を操るカリスマを、本当に怖ろしいと感じます。
どんな集団であれ、異質な意見を排除して、特定の信条を共有している集団を、怖ろしいと感じます。


この映画、じゃなかった・・・TVドラマは、スターリンの亡霊が暗躍する、現代ロシアを舞台とした作品です。
主演はダニエル・クレイグですが、残念ながら、彼はあまり活躍しません。
でも、ロシア諜報部員の兄さんがなかなか男前な役柄で、「かっこええなあ」と思いました。
しかし、それ以上に魅力的??なのは、このドラマの核心に存在した“狂気”でした。

このTVドラマの、一党独裁国家“ソビエト連邦”の負の遺産に恐怖しました。
とはいえ、この恐怖は、“ソ連”という過去の国にのみ感じるわけではありません。
現代ロシアや中国も、さほど違わない気がします。

たしかに、スターリンは歴史上最悪の“狂気”なのでしょう。
けれども、知識不足の私は、過去のスターリンでなく、現代の大統領にまつわる物語であったとしても、充分恐怖をおぼえる?かも・・・などと、鑑賞後、思いました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
  • 知的
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