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ミス・ポター (2006)

MISS POTTER

監督
クリス・ヌーナン
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3.97 / 評価:740件

幸せとは自分で決めるもの

  • 一人旅 さん
  • 2018年7月20日 22時53分
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

クリス・ヌーナン監督作。

ピーターラビットの生みの親:ビアトリクス・ポターの半生を描いた伝記映画。

イギリス湖水地方を舞台にウサギやネズミ、アヒルなど動物たちの物語を描いたピーターラビットの絵本シリーズの作者として知られる女流児童文学作家:ビアトリクス・ポター(1866-1943)の半生の映画化で、主演は英国人ではなくアメリカ人女優のレニー・ゼルウィガーが務めていますが、主人公の恋の相手とその姉役には英国出身のユアン・マクレガーとエミリー・ワトソンが扮しています。

20世紀初頭、上流階級に生まれ育った30代前半の独身女性:ビアトリクスが、自身が子供の頃から描いていた動物たちが主役の絵本を出版するため出版社に売り込みに行く所から物語が始まり、やがてベストセラー作家として大きな成功を収めていく過程と、湖水地方の自然保護活動に目覚めてゆく彼女の第二の人生の出発点までを、新米編集者:ノーマンとの出逢いと立場の違いを越えた愛情の行方を軸に描き出しています。ピーターラビットの作者としての半生を描きつつも、物語の最重点が置かれているのは公私共にビアトリクスを支えた編集者:ノーマンとの恋愛劇であり、当時の英国社会で歓迎されなかった異なる階級同士-“上流階級出身の女性と商売人の男性”のロマンスが語られています。

遊び心と穏やかな優しさに満ちた作風が好印象な伝記ドラマで、ビアトリクスの描いた動物たちが絵の中で自然に動き出すという空想的な映像が、彼女の“社会が要求する女性像に嵌らない”自由な生き方を象徴しています。絵の中の動物たちを立体化して飛び出させるのではなく、あくまで二次元の状態のまま適度に動かすに留めた演出は“やり過ぎ感”の出ない絶妙なラインを保っていますし、動物たちを自分だけの心の友とするビアトリクスの繊細な心情とも一致します。

湖水地方でロケを行った風景美にも酔いしれることのできる作品で、中でも湖を山と野原が囲んだラストショットは格別の美しさであります(いつか訪れたい)。

詳細評価

物語
配役
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映像
音楽

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