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ミス・ポター (2006)

MISS POTTER

監督
クリス・ヌーナン
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3.97 / 評価:728件

解説

ピーターラビットの生みの親、ビアトリクス・ポターの波乱に満ちた半生を描いた感動のヒューマン・ドラマ。運命の出会いを果たした編集者と二人三脚で世界的名作を生み出すポターの逸話を2人の恋愛を絡めて描く。監督は『ベイブ』のクリス・ヌーナン。ポターに『ブリジット・ジョーンズの日記』のレニー・ゼルウィガー。彼女の初恋の相手となる編集者ノーマンをユアン・マクレガーが演じる。劇中で実現したポターとピーターラビットの劇的な共演が感動的。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1902年、ヴィクトリア王朝時代。封建的で身分の高い女性が仕事を持つことなど考えられなかった時代に、上流階級の女性ポター(レニー・ゼルウィガー)は“ピーターラビットとその仲間たち”の物語を次々と出版する。やがて編集者のノーマン(ユアン・マクレガー)と恋に落ちるが、身分違いの恋には思わぬ運命が待っていた。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) UK Film Council/Hopping Mad Distribution(IOM)Ltd 2006 All Rights Reserved.
(C) UK Film Council/Hopping Mad Distribution(IOM)Ltd 2006 All Rights Reserved.

「ミス・ポター」ポターの才能とピュアな魂を愛する人たちが作った美しい水彩画の世界

 ピーターラビットのお皿やカップは見たことがあるが、作者のビアトリクス・ポターのことはこの映画を見るまで何も知らなかった。そして、ビクトリア時代にこんな女性作家がいたのかと驚かされた。というのもポターは、作品の世界観はもちろん、恋愛、結婚、対人関係、生活環境、社会のあるべき姿に至るまで明確なイメージを持ち、頑固にそれにこだわっているからだ。完全にイメージを実現させるか、それがダメなら何もないほうを選ぶ。All or nothingだ。その姿勢は、最初の絵本の出版から、後年、湖水地方の開発に反対して土地を買い続けることまで一貫している。農民は土地を売って一息つき、中産階級は家を手に入れ、その時点では開発も悪くないと思いがちだが、100年後の今は、中途半端な開発が環境破壊の連鎖を呼ぶことが証明されてしまった。ポターは100年スパンで物を見る人間だったのか。

 封建的なビクトリア時代、裕福な結婚だけが女の幸せと信じる母親に育てられた娘が、なぜこんなにも自意識が強く自由で自立した人間になったのか。この映画はポターの才能とピュアな魂を愛する人たちが作った美しい水彩画の世界だが、彼女の強いキャラクターが形成された過程をこそ見たかった。(森山京子)

映画.com(外部リンク)

2007年9月13日 更新

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