パリ、ジュテーム (2006)
PARIS, JE T'AIME
- 監督
- ブリュノ・ポダリデス
- グリンダ・チャーダ
- ガス・ヴァン・サント
- ジョエル・コーエン
- イーサン・コーエン
- ウォルター・サレス
- ダニエラ・トマス
- クリストファー・ドイル
- イザベル・コイシェ
- 諏訪敦彦
- シルヴァン・ショメ
- アルフォンソ・キュアロン
- オリヴィエ・アサイヤス
- オリヴァー・シュミッツ
- リチャード・ラグラヴェネーズ
- ヴィンチェンゾ・ナタリ
- ウェス・クレイヴン
- トム・ティクヴァ
- フレデリック・オービュルタン
- ジェラール・ドパルデュー
- アレクサンダー・ペイン
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18人18色のパリをめぐる超短編集
- ポルティ さん
- 2018年9月24日 14時16分
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- 総合評価
企画モノとしては面白い。なにせ「ひとり持ち時間5分」の中でエピソードを語らないといけないので各監督の技量が問われるが、作品としての全体の出来はこの手の企画モノによくある当たり外れの差が大きいのは仕方ないところ。
とにかく18話もあるので、印象に残らなかった話は観た先から忘れていくが、つまらないものも短いと腹もたたないし、気にもならないのは良い点といえる。
ナタリー・ポートマン、ジュリエット・ビノシュ、ウィレム・デフォー、ジーナ・ローランズ、イライジャ・ウッドなどエピソードによって意外な大物俳優が出ているのは驚くが、出番は皆一律5分以内(笑)。きっとそれぞれのキャリアの良い想い出になっただろう。
出色なのはコーエン兄弟作(4話目)。5分の中で話を完璧に完結させているのは見事。ひとことも喋らないスティーブ・ブシェーミが実に良い味で、コミカルなテイストの中にもコーエン兄弟の才気がみなぎる一本だ。
ウォルター・サレス作(5話目)も印象に残る。パリに暮らす移民の厳しい現実を哀愁あるタッチで描き、たった5分の中で社会性のある内容に仕上げているのはさすが。
あと、アルフォンソ・キュアロン作(10話目)の5分ワンカット長廻し、オリバー・シュミッツ作(12話)のナイフで刺された黒人の話がよかった。
多種多様な全18話。好みは人それぞれだが、必ず観る人の気に入る作品があるはずだ。こういう企画、是非別の街でもやって欲しいなあ。
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