あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(9件)
- 一人旅
5.0点
ビリー・ワイルダー監督作。 米国人劇作家:サミュエル・A・テイラーによる1968年発表の戯曲「Avanti!」を巨匠:ビリー・ワイルダーが映画化したロマンチックコメディで、ワイルダーの盟友:ジャック・レモンが主人公の実業家を演じます。 イタリア・ナポリ湾西部に位置するイスキア島を舞台に、交通事故死した財界の大物である父親の遺体を引き取るため同地を訪れたアメリカ人の実業家が、そこで父親と共に死んだ英国人の愛人の娘と出逢い次第に惹かれ合ってゆく様子を描いたワイルダー十八番のロマコメとなっています。 葬儀の日が迫る中で巻き起こる父親&愛人の遺体を巡る一連の騒動を休憩時間がやたらと長く日曜日は絶対に働かないマイペースなイタリア人気質との対比の中にユーモラスに綴っていきながら、予想に反して島での滞在が長引く中で死んだ二人と同じように相思相愛となってゆく米国人実業家&英国人女性の心の機微をロマンチックに描いた名篇であり、観光リゾート地として知られるイスキア島の開放的で風光明媚な風景美が画面に華を添えています(コロナ禍だと旅感満点の島風景は余計心に沁みます…)。 アメリカの名優:ジャック・レモンが忙しない実業家をいつもの調子で演じ、相手役を英国出身のジュリエット・ミルズが好演しています。典型的なイタリア人女性を彷彿させる豊満な肉体美が気候に恵まれたイスキア島で健康的な魅力を発散していて、劇中ではジャック・レモンと共にセクシーなフルヌードまで披露しています。
- 豊崎久美
3.0点
放題は、「お熱いのがお好き」の監督と主演俳優だから集客の為に、日本人が勝手につけた邦題でしょう、きっと。 「ビリー・ワイルダー」と思うと「加齢」を感じさせる、全体的に「普通の監督が作った」と思えば十分面白い良い映画。 「ビリー・ワイルダー」と思うと、話の筋というより、展開っていうかどうでもいい箇所がある、というか・・・。 結局、主演の二人の関係は「不倫の始まり」にしかすぎないんだけれど、ジャック・レモンが彼女に惹かれていくのは自然に感じるっていうか、遺伝だね(ストーリー的にはつまり「女性の好みも父親と似ているっていう) 恋の素敵さみたいなものも、きちんと描かれているし、細かい描写もうまい。 ビリー・ワイルダーと思うから点が辛くなるけれど、「普通の中堅監督」なら相当良い作品でしょう。 それ程、若い頃の、ビリー・ワイルダーの作品は完璧で素晴らしかった。
- pun********
3.0点
ビリーワイルダーにしては もう一捻りが無い 他の監督なら☆☆☆☆なんですが ビリーワイルダーという事で ☆☆☆
- スーザン
4.0点
ビリー・ワイルダーとジャック・レモンのロマコメは本当に幸せ気分になる物語である。 ワイルダー作品の脚本の見事さは、どの作品も何回観てもたまらなく面白い。 そしてジャック・レモンのコメディ演技の達者さは時代を超えた魅力がある。 イタリアはイスキア島、リゾート気分満点のホテルが舞台で、非日常感も存分に味わえる。 ヒロインのジュリエット・ミルズがチャーミングだ。 彼女はあのジョン・ミルズの娘さんだそうで、そういばよく似てらっしゃる。
- sab********
5.0点
ワイルダーの作品をまだ全部観ていない事は幸せである。どれをとっても言うことなし。張られた伏線が心地良く収まっていくカタルシス。計算しつくされていて一分の隙もないんだけど、全く作為や嫌味を感じさせない。言い尽くされていても名人芸 。今回もまた、至福の時間を過ごさせていただきホントにありがたいよ。ヘリでやって来るアメリカ人とブドウ園の一族の顔!は反則。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
ゴールデン・グローブ第30回