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ゾディアック (2006)

ZODIAC

監督
デヴィッド・フィンチャー
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  • みたログ 4,090

3.39 / 評価:1451件

ジェイク・ギレンホールのベスト3作品

  • 山下晴代 さん
  • 2020年5月20日 4時41分
  • 閲覧数 486
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

13年前に劇場で観ていたが、その頃はレビューを書く習慣がなかった。今、フィンチャーの『セブン』から思い出して、あっちの方がよかったな、のそれがこっちである。これならもう一度観る気も起きたので、AmazonVideoレンタルで観てみた。2時間半以上ある長尺で、実在の事件を、「本格」(註:「本格推理小説」の「本格」)タッチで描いている。猟奇事件には違いないが、ことさらおどろおどろしさを演出することなく、音楽も、「そんなことがありました〜♪」的な軽いタッチになっている。結局、事件をめぐる人間たちの人生を描いていて、作品として、純文学的な深さもある。

 キャストは、豪華で、主役の、当時若干25歳ぐらいのギレンホールが、刑事ではなく、新聞社の風刺漫画家だが、事件に深入りしていく、シングルファーザーの男子を、さわやかに演じていて、彼の持ち味をよく生かしている。ブラッド・ピットのスコケコマシ的色気はまき散らさず、安心してみていられる。ジェイクは(などと言ってしまうが(笑))、自分のその当時の年齢よりも上の役を多くやってきたと思う。この役も、父親役はかわいそうだな〜と思ったが、けっこう子供への視線にリアルを感じた。
 一方、最後までジェイクにつきあう刑事に、ハスキーボイスが魅力のマーク・ラファロが演じていて、これも当たり役。彼は、ジェイクとは逆に、生活感からときおり零れ出る色気がいい。実は、この映画が意識にあったかどうか、この二人をイメージして小説を書いていた(爆)。

 ひさびさ見た、クロエ・セヴィニー、のちにジェイクの結婚する女性を演じているが、彼女はむしろ知性が滲み出ていて2020年にも活躍してほしい女優である。
 あと、マーク・ラファロの上司を演じるダーモット・マローニー。キャスリーン・キーナーの元夫だが、繊細な風貌の美男子である。『コピー・キャット』でブラピ風の若手刑事を演じてよかったわ〜(もしかして、『セブン』は、彼が演じたらどーだったろうか?)。ときおり、元美男おじさんとして映画に出ているが、役に恵まれないって感じ。

 さてどん尻にひけえしは、ロバート・ダウニー.Jr、相変わらずのエキセントリックな役で、このアクの強さがジェイクの清潔さを引き立てて、まー、いいでしょー(笑)。

 この映画で扱われる連続事件のポイントは、脅迫状や参考資料の、筆跡が合わない。物的証拠が乏しいということであった。ゆえに、結局、容疑はあったが、逮捕、起訴まではいけず、迷宮入りをしてしまった──。1969年は、そんなことがありました〜ってハナシで、これを、刑事でも記者でもない、漫画家のジェイクが、本を書くことによって、ぎりぎり迫った。そういうハナシ。ジェイクは本作の前年、『ジャーヘッド』(2005年、サム・メンデス監督)という、ベトナムへの兵士映画にも主演していて、これものちに、「本を書く」役であった。この人は映画の年齢よりかなり若いのではないかと思ったのは、『ジャーヘッド』での肌の美しさによってであった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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