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黄色い涙 (2007)

監督
犬童一心
  • みたいムービー 495
  • みたログ 1,434

3.67 / 評価:757件

愛すべき、まっすぐで不器用なダメ男たち

  • cocomoco さん
  • 2007年4月2日 11時04分
  • 閲覧数 506
  • 役立ち度 68
    • 総合評価
    • ★★★★★

監督と出演者がゲストのティーチイン試写会で鑑賞しました。
原作は昭和60年代、NHKでドラマ化されたのも私が生まれるずっと前。
監督がいつか映画化したい、とかなりの思い入れがあった作品に見事、
嵐メンバーはハマッていたと思います。
観る前は原作を読んだのと、他のレビュー等でけっこうゆる~い会話劇になるのかな? と
危惧していたし、物語に集中して観られるか不安。。。と弱気だった私。

でも!そんな心配は無用でした。128分、飽きずに引き込まれました。
『アイドル企画モノ映画』では無かった!!と、私は思うけど。

『芸術家たるもの自分の芸以外で金を作るなんてできるか!!!』という
威勢の良い『イイワケ』で定職にもつかず、夢だ、自由だと叫びながらもただ日々を
ダラダラと仲間のうち唯一『芸』で日銭を稼ぐ漫画家の青年・村岡から
食わせてもらってる自称『芸術家』たち。 
社会情勢的には高度成長の波の中、経済よりも自分の信じる『夢』や『自由』の中で生きることに
こだわった若者って実は少なかったのでは?
社会人を数年やってきた身で言わせてもらえれば
『甘い!!!!』ってまあ、一言で済んじゃうんだけど
なんだか見捨てられないっていうか。少々羨ましいというか。
世間と折り合いつけられるギリギリまであがいて良いよ、きっと。なんて思えてしまう。不思議。

驚きと発見は香椎由宇ちゃんと相葉くん。 ふたりのシーンは、凄くイイのです!!!
犬童監督作品独特の雰囲気、すごく出てます。
純朴さとぎこちなさと脆さが細やかな心理描写で映し出されます。
特に相葉くんはこの作品の中で色々と繊細な表情を見せてくれます。 恐るべし!!
ニノの表情や声、表現力の豊かさは言うに及ばずですが、大野くんもイイ。
彼の佇まいはものすごく説得力がある。ぽやぁっとしているのに時々すごい素敵な事を言う。
パブリックイメージのまんま。自然に馴染んでいます。
櫻井くん、松本くんも他の作品とは全然違うキャラクターながら違和感無く、自然でとても良かった。
やっぱり『嵐』の空気感がとても良い。それぞれは役柄を『演じて』いるのだろうけど、
関係性の『間』がリンクして心地良いんです。

特筆すべきはSAKEROCKの音楽!!昭和60年代の空気、この作品の空気にとてもマッチしていました。
小道具や衣装、セットなどの美術も細やかで丁寧。スタッフの作品へのこだわりや情熱をものすごい感じました。

正直、犬童監督なら絶妙なキャスティングで違った『黄色い涙』を映画化できたはず。
でも、『嵐』メンバーで撮ること。彼らが愛すべきダメ男たちを素直に表現していたこと。
やっぱり、意味と効果はとてもあったと思いました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
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