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プレステージ (2006)

THE PRESTIGE

監督
クリストファー・ノーラン
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3.56 / 評価:2337件

あのエジソンさえ怖れた発明家がいた!

  • 月光の【sonata】 さん
  • 2007年5月30日 6時22分
  • 閲覧数 5512
  • 役立ち度 170
    • 総合評価
    • ★★★★★

かつて、あの発明王【エジソン】を恐怖のどん底に突き落とした最強のライバルが存在しました。エジソンは彼の天分に嫉妬し、憎悪しました。その男【ニコラ・テスラ】が映画の中で、重要な人物として登場したものですから、(そのことを前もって知らなかった私は)もう、それだけで、サプライズでした。

そこへ、まさに、カウンター・パンチとなる《驚愕のラスト》を受けて、私は観賞者として至福のダウンを奪われてしまいました。

この手の映画、「ネタばれ」になってしまってはいけませんので、マジックのネタ明かしをしないように、注意しながらそろそろと迷路を進みたいと想いますので、少しの間、お付き合いください。

2人の天才奇術師の、文字通り命懸けの死闘を描いて、掛け値なしの一級エンターテイメントに仕上がっています。まさにマジシャン同士の想像を絶する【死闘】。とにかく面白い。
秀作『メメント』のクリストファー・ノーラン監督に完璧に、『やられた!』
と、手放しで拍手するしかありません。『これぞ、一流のエンターテイメント!』と、唸らされました。

ここで、大切なポイントがあります。

それは、冒頭で述べた、天才発明家【テスラ】のことです。
日本では、不思議なくらい知名度の低い【テスラ】ですが、この映画では【エジソン】同様、誰でも知っている人物として描かれているため、彼については、ことさら説明がなされていません。もちろん、ただの風変わりな発明家として眺めて通り過ごしても影響はありませんが、ご存知ない方は、チョコッと彼のプロフィールをかじって観賞されましたら、きっと面白さが倍増すること請け合いです。(テスラを、よくご存知の方は、お許し願います)

限られた字数ゆえ、それでは、ごく簡単に。

19世紀末(18856年)ハンガリー帝国で生まれた【テスラ】は、縁あって、【エジソン】の研究所の「助手」となります。【テスラ】の方が9歳年下でした。運命的に出逢った2人ですが、電力システムに関して決定的な理論の衝突があり、雇い主のエジソンはテスラを解雇します。
<直流>電気を選ぶエジソンに対して、テスラは<交流>電気を主張し、相容れることはありませんでした。企業と金と名誉を巻き込んで、エジソンとテスラは激しく争います。

テスラの<交流>システムの優秀さが認められてナイアガラの滝の発電所に採用されて、テスラは絶頂期を迎えますが、無線電信の開発用の巨大実験施設を建設した折に、資金不足のため挫折し、それが「命取り」となってテスラは転落の一途をたどり、貧困のうちに1943年寂しく世を去りました。

しかし、テスラの業績は素晴らしいもので、彼の主張した<交流>電気のお蔭で、現在、私たちはテレビやエアコン、電子レンジ、洗濯機などさまざまな電化製品を活用させてもらっています。

映画の中で、コロラド山中にあるテスラの秘密研究所が、エジソンの配下の男たちによって焼き払われるシーンなど、非常に興味深いものがあります。エジソンとの逸話は数え切れません。
主人公の奇術師アンジャーがテスラに依頼して発明させたのは、人工的に雷を発生させる機械でした。アンジャーはこの機械をイリュージョンとして利用し、自分自身の「新・瞬間移動」マジックを成功させるのです。

アンジャーとボーデン、果たして、どちらの天才が最後の勝利を収めるのか?
私はラストで完全に騙されてしまいました。それも、2度までも…まさに、イリュージョンです。
特に、ライバルのボーデンを演じたクリスチャン・ベールの迫真の演技に思わず拍手喝采を送ってしまいました。
私が騙されたイリュージョン、皆さんは見破れるでしょうか?

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