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プレステージ (2006)

THE PRESTIGE

監督
クリストファー・ノーラン
  • みたいムービー 873
  • みたログ 5,581

3.56 / 評価:2337件

知りたいような知りたくないような…

  • yutake☆イヴ さん
  • 2007年6月9日 22時18分
  • 閲覧数 2478
  • 役立ち度 65
    • 総合評価
    • ★★★★★

マジック・イリュージョンは、楽しい。
何を見せてくれるのだろうというワクワク感が、楽しい。
そして、あっという間に起こった出来事に、何故?どうして?と思いながらも、
興奮しながら、拍手をしている…………..。
そして、気付く。
私は、何故?と興奮しながらも、本心は、タネを見たいとは思っていない。
頭の中が真っ白になるような不思議を、巧みに仕掛けて、うまく騙して欲しい。
騙される快感…..それが、マジック・イリュージョン…….。

ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベール。
どちらかが埋没せず、両雄あい並び立って、
火花を散らすようなマジック合戦や戦略・思惑が、
中だるみすることなく、作品を引っ張っていきます。
(ここで、二人が『パイレーツ・オブ・カリビアン-ワールド・エンド-』のジャック・スパロウみたいに…..と言い出すと、ネタバレになりそうなので、内緒です。)

オーソドックスなタネを見せながら、
結局は、自然の摂理は変えられなくて、オーソドックスなタネを
いかに隠し続けるか、という“騙し方の妙技”に感心しながら、
終わるのね、と思っていましたら、
基本はオーソドックスなのに、そこに科学者テスラを持ってきただけの
“超魔術”ならぬ“超自然”のエンディングを観せられました!

スカーレット・ヨハンソン演ずる助手の女性や、妻の存在も、
単に恋愛の要素を入れたというよりも、特に
クリスチャン・ベールの役どころには、
重要なスパイスとなっていたのも、意表をつかれました。

科学者テスラは、母国セルビアでは、空港名になっているほどのヒーローだそうですが、
私には、演じたデヴィッド・ボウイのほうがヒーローです。
すっかりおじさんになった姿(役柄上ですが)にショックでしたが、
瞳の左右差を確認して、ああやっぱり、ボウイだ!
かつての“ジギー・スターダスト”だ! と懐かしく思いました。

ラストに来て、
ヒュー・ジャックマン演じた彼は、ライバルのタネは、もう知らなくていいと言いましたが、
図らずも、二人が“タネ明かし”をし合うことで終わりました。
マジックで使われる鳩と同じような運命が、
それぞれに待っていたという結末は、マジックの帳尻合わせのようにも見えますが、
その見せ方のうまさが、監督にとって、“展開”の後の“プレステージ-偉業-”
と言えるのかもしれません。
(マジックを脇に置くと、復讐の完全犯罪ドラマがメインにも見えるので、
名探偵コナン-復讐の魔術師-というのが、出来そうな気もします。)

………..タネを知りたいような、結末を早く見たいような、
でも、このまま、わからないまま続いていたいような…..、
この交錯した気持ちが、また快感なんですよ!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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