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ボビー (2006)

BOBBY

監督
エミリオ・エステヴェス
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3.54 / 評価:273件

解説

1968年のロバート・F・ケネディ暗殺事件当夜、アンバサダーホテルに集った22人に焦点を当てた人間ドラマ。“ボビー”の愛称で国民に愛されたアメリカ大統領候補が凶弾に倒れるまでの一日を、彼に希望を託した人々の人生を通して描く。『世界最速のインディアン』のアンソニー・ホプキンスや『氷の微笑2』のシャロン・ストーンら豪華キャストが集結。当時の映像やスピーチを織り交ぜて見せる映像のリアルさに圧倒される。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

名門アンバサダーホテルのドアマンだったジョン(アンソニー・ホプキンス)にとって、かつての職場は自分の家のようなもの。彼はいつものように元同僚のネルソン(ハリー・ベラフォンテ)とホテルのロビーでチェスを楽しんでいた。そこへ国民の期待を一身に受けたアメリカ大統領候補、42歳のケネディ上院議院が到着する。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2006 BOBBY, LLC ALL RIGHTS RESERVED
(C) 2006 BOBBY, LLC ALL RIGHTS RESERVED

「ボビー」E・エステベス監督による、ある時代のアメリカへの挽歌

 1968年当時のアメリカは、泥沼化したベトナム戦争や人種差別問題をめぐって国論がまっぷたつに割れる危機的状況にあった。そんななか、故ケネディ大統領の弟ロバート(ボビー)が次期大統領選に名乗りをあげ、そのリベラルな主張とともにアメリカを再び一つにする希望の星として人気と期待を集める。ところが、そのボビーも6月15日、兄や2カ月前のキング牧師同様、凶弾に倒れ、志半ばにして42歳の若さで命を落とす……。

 本作は、事件の真相を探求する「JFK」のような映画ではなく、偉人の生涯を描く伝記映画でもない。事件当日、現場になったホテルに集う多種多様な境遇の下に生きる普通の人々の行動や心の動きを丹念に追いかけ、その夜の暗殺現場に彼らを集結させるスタイルをとる。僕らはその場で何が起こるかを知っている。だけど、さまざまな苦しみや喜びに直面しながらその場に生きる人々には想像もつかない。そのことが映画に緊張感を与え、当時における事件の衝撃を僕らにまざまざと伝えてくれるのだ。一つの場所に集う登場人物たちを点描する本作での手法は、1932年の名作映画の題から“グランド・ホテル形式”と呼ばれる。俳優でもあるエミリオ・エステベス監督は、かなりの映画マニアぶりを発揮させつつ本作をある時代のアメリカへの挽歌へと仕立て上げることに見事に成功した。たぶん当時のアメリカにとって1968年6月15日とは、自分たちが信じる世界の崩壊に直面せざるをえなかった点で、2001年9月11日にも匹敵する重要な日付となったのだ。(北小路隆志)

映画.com(外部リンク)

2007年2月23日 更新

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